学生部就職・進路支援担当の発表によると、17年度の慶大卒業者・修了者(博士課程を除く)は7‌8‌9‌1人だった。進路先を報告した7‌6‌3‌5人のうち、就職者は5‌6‌3‌0人で、大学院・学部進学者は1‌2‌2‌1人だった。17年度からデータの集計方式が変わり、数値に若干の増減が見られたが、16年度と比べ、実質的な結果に大きな変化はなかった。

17年度も慶大生の就職結果は全体的に高い水準を維持した。17年度の就職率は73・7%であり、大学院および学部進学率は16・0%であった。それぞれの割合は、16年度の就職率72・4%と、学部進学率17・0%とほぼ同様であった。

上位就職先企業(=左図)は、小さな順位変動はあるものの、ほぼ例年と同じ顔ぶれで、金融・保険業が多くを占めた。サービス業への就職は増しており、アクセンチュアなどのコンサルティング企業が上位に入った。

業種別にみると、金融・保険業が19・8%で1位、サービス業が19・1%で2位、製造業が17・9%で3位だった。16年度と比べ、金融・保険業は2・9ポイント低下、サービス業は3・4ポイント上昇と大きく変化したが、学生部就職・進路支援担当によると、「データの集計方法が変わったことも要因の1つであるが、塾生の志望傾向の変化や金融業界の採用が厳しくなっている状況を反映しているという向きもある」と言う。

17年度より義塾は、総務省の出す産業分類に基づく忠実な業種設定を行うとともに、法人単位でデータを集計する方式を採用している。その結果、以前はみずほFGとして登録されていた一部の企業が、法人単位の扱いに改められた。同様に、慶應義塾は16年度と異なり、「大学病院」と「事務」への就職者を合わせた数値となっている。