先月はじめて行われた全塾協議会塾生代表選挙において、選挙運営に関わる者の不適切な行為があった。選挙管理委員会は不適切な行為が芝共立、信濃町のキャンパスであったことを認め、再投票や票の除外などの対応を行った。

先月12日から16日にかけて行われた塾生代表選挙において、選挙運営に携わる者の不適切な行為が確認された。全塾協議会塾生代表選挙管理委員会(以下、選管)の発表によれば、本件は不正行為ではなく「単に選管関係の者によるミス」であるとしている。

今回選管より公式に発表があったのは、芝共立キャンパスと信濃町キャンパスでの2件についてである。

芝共立キャンパスでは、先月14日に行われた授業において、選挙管理委員の業務補助を行っていた者が特定の候補者に投票するよう指示する発言を行った。当該授業の履修者には投票期間終了後の先月20日、例外的に再投票の機会が設けられ、不適切に投票された票は除外とされた。

信濃町キャンパスにおいても、SNS上で特定の候補への投票誘導とも取られかねない行為が確認された。これらの誘導を受けた票も同様に無効票とされた。

これら2つのキャンパスでは選管から委託を受けた各キャンパスの組織が運営を行っており、選挙運営に関わる者の一部はそれらの組織が選定も行っている。選管は「委員外の者が独断で行ってしまったため、防ぐすべがなくそのようなことを行うとは事前には考えていなかった」としている。不適切な行為に関わった者には選挙運営からの除外、責任者への厳重注意、再発防止のための事情聴取の処分が行われた。

今回の選挙に関してはSNS等でも不正行為を指摘する投稿がなされるなど塾生の関心を集めており、選管は弊紙の取材に対し「出来る限り回答を出し解消を目指したい」と述べた。

各キャンパスの投票数。その他は海外など。

開票の結果村野候補が最多得票を集めたが、現在は内部監査が行われており当選及び就任は保留されている。選管は「内部監査の結果は1月下旬をめどに明らかにしたい」とし、結果を書面として全塾協議会に提出し、外部監査組織の発足必要性を確認する予定だ。

本件を受け当選の確定に追加条件が加えられたが、村野候補はその条件を満たしており、監査等の過程を経て選挙が有効とされれば初代の塾生代表に就任する見通しだ。