喊声 2016年5月号

早慶戦というと何を思い浮かべるか。多くの塾生は野球を思い浮かべるだろう。

六大学野球の歴史は古い。早稲田が慶應に挑戦状を送ってきて以来続く伝統の一戦であり、「早慶戦」の元祖である。他にもレガッタやラグビーなど戦前から早慶戦が行われているものがある。

一方、塾内でもあまり話題に上らない、いわゆるマイナーなスポーツでも早慶戦は行われている。前述ほど大きい大会ではなくともそこには両校の名とプライドをを背負った熱い戦いがある。

とは言うものの、結局は日本国内で「有名でない」、「競技人口が少ない、スポンサーが少ない」マイナー競技を、好んで観る人が比較的少ないのは事実だ。

しかし私は、これらの戦いがマイナーで片付けられる傾向に疑念がある。競技によっては大学のレベルが低いかもしれない。しかし普段見られない様々な競技が、身近で見られる。学生であることの特権の一つだ。

スポーツに興味のない人でもそういった競技に目を向けると、メジャーとマイナー、双方から単なる観戦以上に視点の転換を感じる。スポーツに限ったことではない。陰に向けるまなざしの大切さが、きっとここで学べるはずだ。
(八木理志)