先月20日の文学部125周年記念講演会・シンポジウムの後、125周年を記念して創設された「井筒俊彦学術賞」「西脇順三郎学術賞」の受賞者発表および授賞式が行われた。

本賞は文学部創設125周年記念事業として設立された研究奨励賞で、「哲学、倫理学、歴史学、民族学考古学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学にかかわる研究領域」が対象となる。応募資格は「慶應義塾専任者、または文学部卒業者・文学研究科出身者・社会学研究科出身者で、原則として50歳未満の研究者」である。

第1回となる今年は慶大文学部文学研究科出身で一橋大学教授である佐藤仁史氏の『近代中国の郷土意識―清末民初江南の在地指導層と地域社会』が受賞した。

なお、同じく今年から新設された「西脇順三郎学術賞」の受賞者はは検討の結果、該当作なしとなった。