ジューンブライド特集2~結婚情報誌編集長に聞く多様化する結婚式事情

6月といえばジューンブライド。ホテルや教会では、幸せの門出を迎えた多くのカップルの姿が見受けられる。そんな中、最近その結婚式の形式が多様化しつつあるという。そこで今回は、結婚情報雑誌『レストラン&ゲストハウスウェディング』編集長の藤木真実さんにお話を伺い、最近の結婚式事情についてまとめてみた。

まず、式を挙げる上で基本となる会場だが、昔から最も一般的なのがホテルや専門会場。また最近はレストランやゲストハウス(一軒屋の邸宅)で挙げるカップルも増えている。料亭や神社などの和風の会場も、おしゃれに敏感な都内のカップルの間で人気が出てきた。そして女性の中では、ステンドグラスやバージンロードがある、いわば「王道」ヨーロピアン感覚の教会での挙式も人気だ。思い出に残る個性的な挙式をしたい人は、海底や船上、さらには球場などで挙げることも可能だ。一方、学生結婚の場合には両親が資金を提供することもあるため、老舗ホテルや有名な記念会館で行うことが多いとか。

結婚式場の人気スポットは、都心では青山や表参道。また最近の注目は、リゾート婚といい、海外や国内の観光地で夢を叶えるスタイルも人気。海外ではハワイが圧倒的に人気で、続いてヨーロッパ、バリ島などに注目が集まる。国内では沖縄や北海道、軽井沢などの観光地が多い。リゾート婚の特徴としては、身内や友人数人など、小規模に済ませることができ、現地で宿泊も可能なことだ。

演出は、バブル後に多かったシンプルなものに替わり、最近は割と派手な演出が好まれ始めたという。ゴスペルやオペラ歌手、ピアノ奏者を招いてのエレガントなものや、ウエイトベアという自分の生まれた時の体重と同じ重さのぬいぐるみをゲストの見守る中両親にプレゼントする感動的な演出も流行っている。会場全体で楽しめて、しかも形に残る2人の「生い立ち」ビデオ上映も、非常に人気が高い。

さて、多様な会場や演出だが、どれを選択するにしても共通するポイントは2つある。1つ目は主催者意識の変化。壇上に座り、ただ祝福を受けるだけというスタイルではなく、全員でキャンドルリレーをしたりお菓子を自らゲスト一人ひとりに配ったりと、お客さんと共に楽しみ、来てくれたことへの感謝を表したいと願うカップルが増えている。

もう1つはオリジナリティの演出である。生活スタイルの多様化に伴い、結婚に対する価値観も多様化しつつある。今まで何度も見てきたような形式的な式では物足りない、と感じる人が増えてきたのだ。その結果、レストランや庭園のある邸宅を1日中貸し切って有名シェフの料理を楽しむ、という華麗な演出をしたり、まだ誰も挙式をしたことのない場所で、というこだわりから建築中の話題のホテルやレストランを予約したりと、趣向を凝らして2人だけのオリジナルの式を目指すカップルが増えている。

先の見えない将来に不安を感じ歩き疲れたら、少し足を休めて、幸せな未来について考えてみるのもいいかも知れない。

(鈴木香央里)