インテリアとしてさまざまな小説が並ぶ

院校舎5階には、一見ふつうの喫茶店がある。しかしここは、推理小説同好会によって営まれる「推理喫茶」という不思議な空間である。

ここでは、ただくつろぐだけでなく、推理小説をたしなむ会員が作成したクイズを楽しむことができる。難易度別に3種類のクイズが用意されているが、いずれも頭をひねらないと解けないような問題だ。

親の勧めで推理小説を読み始めたという中島さん。当初は有名な推理小説を読んでいたが、現在では比較的マイナーなものを読むことが多いという。週に一度開かれている定例会では、会員が出した課題小説を読み、各々の意見を交えての論評が行われる。ここでは、それまでに知ることのなかった小説と出会う機会がある。そのため、「知名度にかかわらず、多くの小説を楽しむことができる」と中島さんは言う。

推理小説が好きな人はもちろん、あまり詳しくない人でも、足を運んでみることで何か新しい発見があるかもしれない。 (宮島遼)