大学の文化祭としてまず目につくのは、屋台やライブであるのは確かだ。しかし一歩校舎内に入ると、一味違う落ち着いた雰囲気の教室があることに気が付く。展示ブースである。今回は三田祭の展示ブースにスポットを当ててみた。


 鉄道研究会主催の「Le train de K.R.C」は、校舎のひっそりとした雰囲気とは裏腹に、なかなかの盛況ぶりを見せている。今年のテーマはJR発足20周年。鉄道へのロマンがひしひしと伝わってくる、部員渾身の鉄道ジオラマに注目だ。


 次に紹介するのは、慶應の歴史も知ることができる、郵便切手研究会の「三田祭切手展」。来年、慶應150年を記念して全国規模に発売される予定の切手を展示しているほか、過去に発売された慶應にまつわる切手の展示が行われている。


 陶芸倶楽部の「陶芸倶楽部展示会」では、夏合宿で作った様々な陶芸品を展示している。作風は、本格的なものからネーミングセンスに富んだユニークなものまで多種多様。賑やかな学園祭の中、ホッと和める空間を演出している。


 最後に紹介するのはディズニーリゾート研究会の「ディズニーを拓く」。決してディズニーマニアによる展示ではなく、研究内容はいたって真面目。今年のテーマは「ディズニーと著作権」だ。「法律するディズニー」、「オリエンタルランド大解剖」など、様々な切り口からディズニーを捉えている。

 日頃の活動の成果を発表している展示団体から、得るものは大きい。暇ができた際には、ぜひ校舎内の展示ブースにも足を運んでほしい。

(中里美紅・浅岡美里)

Le train de K.R.C
主催 鉄道研究会
場所 第1校舎122教室

三田祭切手展
主催 郵便切手研究会
場所 南校舎421教室

陶芸倶楽部展示会
主催 陶芸倶楽部
場所 第1校舎133教室

ディズニーを拓く
主催 D-RES
場所 南校舎422教室