全塾協議会は、2025年度の塾生代表選挙および塾生議会補欠選挙について、運営上の不備があったとして現在実施中の選挙を一度中止し、改めて再実施する方針を発表した。新たな選挙の告示は10月15日に行われ、立候補期間は16日(木)から18日(土)まで実施された。詳細な日程や方法も同じく公表された。
全塾協議会によると、例年10月頃に実施される塾生代表選挙と議員補欠選挙について、今年度は従来と異なる方法での改正を急いだ結果、塾生議会としてのリスク評価や運営体制の精査が不十分なまま選挙を告示してしまったという。これにより本選挙の規約上の懸念が顕在化。塾生からの指摘もあり、議会内で再協議を重ねた結果、本選挙を中止し、選挙の再実施に至った。
同協議会は声明の中で、「正当性への疑義が生じたまま選挙を告示した点は、私どもの判断の甘さに起因するものであり、塾生議会としての責務を十分に果たすことができなかったと痛感している」と説明したうえで、「今回の事態によって塾生の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
再実施にあたっては、塾生からの信頼回復のため、「公正性と透明性を確保した再選挙の実施が不可欠」との方針を示した。現在は、選挙の円滑な運営を実現するため、必要な準備や体制の整備を段階的に進めているという。
また今回の事態を受け、全塾協議会は再発防止策として、必要に応じた改正を行うとしている。また、手続の透明性と事前のリスク評価体制を強化し選挙実務に関する確認や調整のプロセスを明確にすることで情報共有と責任体制を徹底し、公正で信頼される選挙制度を構築していくとしている。
全塾協議会は「今回の件を真摯に受け止め、健全で信頼される学生自治の実現に向け、初心に立ち返り取り組んでまいります」とコメントした。
(大世古葵)