
岩切太志 経済学部 3年生 前塾生議員(一期) 出馬歴4回
岩切太志氏は経済学部の三年生で、2024年の5月から同年9月まで塾生議員を務めた。
塾生代表選挙への挑戦は今回で四回目。これまで全ての選挙で最多得票を獲得したものの、投票率の不足による選挙の不成立が理由で、一度も当選できていない。慶大入学前から塾生代表になりたいと思っていたと本人は語る。
岩切氏の出身は宮崎で、高校卒業まで宮崎に住んでいた。中学・高校時代は生徒会長を務め、生徒会での経験を「慶應の生徒会」たる全塾協議会で活かしたいと考えている。現在は慶應スポーツ新聞会に所属しており、先日も六大学野球で應援指導部に取材を行った。三年間の仮面浪人期間中に、應援指導部や各体育会から動画などを通じて強いパワーをもらっていた。
過去には、塾生議員として150を超えるサークル、団体にヒアリングを行い、それぞれの団体が抱えていく課題を聴取し、その一部を解決に導いた。
岩切氏が一番に掲げる公約は日吉キャンパスでの学園祭の開催と既存の学祭をさらに盛り上げることだ。その理由は慶應義塾大学全体の団結を実現することだ。例えば、慶應義塾大学はクラス制度があるのにも関わらず、授業以外にクラス間での交流はあまり多いとは言えない。塾内での人間関係を深めるチャンスであるクラスを活用しないのはもったいないと岩切氏は指摘する。また、日吉での学園祭には全学部の団結を呼びかける意図もあるという。塾生が三田、日吉、矢上、信濃町などに分かれる前に、日吉で交流の機会を設けることも日吉での学園祭の目的だ。
岩切氏は既に公約の実現に備え、個人的に「日吉新規学祭実行委員会」を立ち上げ、将来日吉キャンパスでの学園祭の実行を担うメンバーを40名程度確保している。
岩切氏は、公約の二つ目に「課外活動の強化」を掲げる。塾生議員時代のヒアリングを通じて、サークルが直面する主要な課題は「資金不足」と「部室不足」であると認識しており、全塾協議会による支援金の拡充などを通じた具体的なサポートを行いたい考えだ。
また、自身が所属する慶應スポーツ新聞会およびK-Projectでの活動経験から、特に慶早戦の広報体制に課題があると指摘する。体育会関係者とのネットワークを活かし、慶早戦関連団体の連携強化を図ることで、広報体制の改善と観客数の増加を目指す。
さらに、三つ目に「学習環境や快適なキャンパスライフの整備」を掲げる。履修抽選制度の見直しによって受講機会の不均衡を解消するほか、学生から要望の多かったメディアセンター(図書館)の開館時間延長や、コンビニ自販機の設置による食堂混雑の緩和などについても、大学側と交渉を重ねて実現を目指す方針だ。
塾生代表選挙の投票率が低く、全塾協議会があまり認知されていない現状に、岩切氏は「自分にも責任を感じる」と語る。これまでの選挙で自身の知名度は上げられているものの、有権者を投票まで持って行けていない状況を次の選挙で解決したいと語る。
岩切氏は大学自治組織である「全塾協議会」を慶應の強みだと考える。それが機能せず、解散のリスクに直面している現状を改善するため、全塾協議会の必要性を伝えることを目標にしている。「打てる手を全て打って」、次の選挙に全力で挑む決意を示した。
X (旧Twitter): https://x.com/taishi_election
Instagram:https://www.instagram.com/taishi_keio_election/
WEB:http://taishi-keio-election.jimdofree.com/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCGXHBpuMJIpsbJTO__qtPIw
(徳永皓一郎)