2025年11月21日、雲ひとつない青空の下、第67回三田祭が華々しく幕を開けた。三田祭のスタートを彩る開幕祭には、慶應義塾大学を代表するパフォーマンスサークルが一堂に会し、MCには慶應義塾體育會應援指導部2年の磯部拓斗さんと、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業し現在フリーアナウンサーとして活躍する平井理央さんが登場した。
第1幕のトップバッターを務めたのは、ストリートダンスサークル「Revolve」。ダイナミックかつキレのある、一糸乱れぬパフォーマンスで会場を一気に沸かせた。

続いて登場したのは、フリースタイルバスケットボールチーム「SHAMGOD ~freestyle ballers~」。指先で自在にボールを操り、回転の掛かったボールを股の間に通したり、ボールを使った前転など、競技とは異なる独創的な演出で観客を魅了した。

3番目に登場したのは、アイドルコピーダンスサークル「さよならモラトリアム」。AKB48の「言い訳Maybe」を披露し、可愛らしいダンスで観客の心を掴んだ。会場では「うりゃ、おい」などのコールも響き渡り、会場の熱気はさらに高まっていった。

第1幕の締めを飾ったのは、「UNICORNS Songleaders」。しなやかなダンスで観客を惹きつけ、金色のポンポンで「KEIO」「2025」の文字を描き出すと、大きな歓声が会場に広がった。
パフォーマンス終了後、MCの2人が壇上に登場し、第1幕を振り返った。平井さんは「塾生の皆さんの活気を感じました。舞台袖で待つ団体が、パフォーマンス中の団体に声援を送っているのも素敵でした」とコメント。さらに、「今日はMCの磯部さんのご両親が名古屋からいらしているようです」と明かし、会場からは驚きの声が上がった。
高まる熱気の中、磯部さんのアナウンスとともに第2幕がスタートした。最初に登場したのは、ジャズダンスサークル「SIG」。笑顔溢れる最高のパフォーマンスで会場を再び盛り立てた。

続いて、「Cheerleaders UNICORNS」が登場し、「イケナイ太陽」などの楽曲に合わせてアクロバティックな技で三田の空に高らかに舞い、圧巻のステージを披露した。
第2幕の締めを務めたのは、ストリートダンスサークル「Dancing Crew JADE」。次々とメンバーが入れ替わりながらキレのあるダンスを繰り広げ、会場の熱気は最高潮に。観客からはメンバーの名前を呼ぶ声が飛び交い、パフォーマンス終了時には大きな歓声が上がった。

開幕祭の大トリを飾ったのは、これまでに登場した全7団体によるコラボパフォーマンス。嵐の名曲「Happiness」に合わせて各団体がスペシャルなパフォーマンスを繰り広げ、最後は会場全体で三田祭開幕のカウントダウンを行った。

締めの挨拶で、磯部さんは「活気と期待の溢れる三田祭を楽しんでください」と語り、平井さんは「最高の4日間を存分に楽しんでください」とコメントした。
清々しい秋空のもと、数々の素敵なパフォーマンスが披露された開幕祭は、第67回三田祭が最高の学園祭になることを強く予感させた。
(成沢緑恋)