第3戦 サモア(世界ランク16位)

サモア――正式名称、サモア独立国。果たして地図上でこの国を正確に指せる人がどれだけいるだろうか。サモアは面積2,944㎢、南太平洋に浮かぶ鳥取県ほどの小さな国だ。

さて食べ物で国を紹介するこの企画。サモア料理と聞いて思い浮かぶものが何一つない。ここはGoogle先生の出番だ。【サモア 料理 レシピ】で検索をする。

もしかしたら、この記事を見てサモア料理を作ろうと思ってくれる人がいるかもしれない……となると材料が少なくて作りやすい料理を紹介しなくては。しかし日本語の記事には限界があった。仕方がない。【samoa recipe】と検索。ふむふむ。様々なレシピがヒットした。Masi Popo……ココナッツクッキーか。今回はこれを作ることにする。

材料は小麦粉、2cups cup(英語のサイトだからアメリカ式の240グラムでよいだろう)続いて卵1個、バター60グラム、ココナッツミルク100ml、ベーキングパウダー7.5グラム、塩少々。作り方はいたって普通。砂糖とバターを混ぜ、卵、ココナッツミルク、粉類を順に混ぜ合わせていくだけ。生地が一つにまとまったら6ミリほどの厚さになるまで伸ばしていく。次に7センチ四方の正方形にカットし、オーブンへ。180度で25分ほど焼けば完成である。

(Google先生いわく)サモアの料理「Masi Popo」

いざ実食。思ったよりもココナッツの風味が弱い。どこか懐かしい素朴な味である。Masi Popoとはこのようなものなのか。しかし確かめようにもサモア人に会う機会はなかなかない。2019年W杯、サモア戦。絶好の機会である。読者の皆様にはラグビーを観戦しつつMasi Popoについて聞いてみてほしい。

第4戦 スコットランド(世界ランク7位)

スコットランドの伝統菓子「スコーン」

スコットランドはグレートブリテン島の北部に位置する。歴史と文化、自然に溢れる国である。

そんなスコットランドはイギリスと隣接しながらも、隣国イギリスの料理のイメージと異なり、美味しいものが多いことで知られている。代表的な料理としては、伝統料理のハギスやフィッシュアンドチップス、スコッチエッグなどが挙げられる。

数多くの料理の中から今回取り上げるのが、スコーンである。今日では身近なカフェでも手軽に楽しむことのできるスコーンだが、その起源は200年前のスコットランドにあるという。そんな歴史深く、馴染みも深いスコーンの作り方を今回は紹介しよう。

必要な材料(今回は2-4人分目安)は、小麦粉(200g)、無塩バター(50g)、グラニュー糖(大さじ1杯)、塩(小さじ1/2杯)、ベーキングパウダー(大さじ1杯と小さじ1杯)、牛乳(145㏄)、レモン汁(小さじ1杯)である。

まず牛乳にレモン汁を加え、10分程置いた後にボールに薄力粉、グラニュー糖、塩、ベーキングパウダーを入れ、全てを混ぜ合わせる。そしてオーブンは220度の余熱をしておく。混ぜ合わせた生地を平らに伸ばし、分厚めに型にくり抜いて、先ほどの余熱したオーブンで10分程焼き上げたら完成だ。クロテッドクリームとジャムをのせれば、さらに本場スコットランドを感じることが出来るだろう。

スコーンと紅茶とをお供に、少し優雅なラグビー観戦をしてみてはいかがだろうか。