3年で2つの修士可能に 財界と薬学連携が狙い

来年4月から薬学研究科と経営管理研究科がジョイントディグリー制度を開始する。対象は主に薬学部の薬科学科(4年制)。学部卒業後、経営管理研究科への2年の在籍期間中にMBAを取得したのちに薬学研究科薬科学専攻にて1年で修士を取ることが可能となり、最短3年で2つの修士を取得可能になる。

6年制の薬学科は主に薬剤師になることを目指すが、4年制の薬科学科は研究者の養成を目的としているため、理工系学部も競争相手となる。また、近年薬学部が文科省の定員制限から外れ、薬学部生の数が増加した。そこで慶大は、強みである経済分野と連携をとることで薬学部出身者の製薬企業などでの活躍を狙い、同制度の導入を決めた。経営者の中ではMBAの信頼が高いためだ。

塾生が同制度を利用するには、通常の塾内進学同様、書類選考と面接によって経営管理研究科へ進学。その後、書類選考、英語、および面接試験によって薬学研究科に入学する必要がある。

同制度では塾内進学者のほか、他大学の薬学部からの進学も認めている。ただし、慶大薬学部では卒業研究課題が設けられ、その研究が薬科学の修士の研究に生かしやすくなっているという。慶應義塾は同制度の導入によって、薬学の専門知識を持つ塾生の医療経済界でのさらなる活躍を期待している。