3月27日、慶應義塾大学経済学部と東京工業大学工学部は、学部専門科目の単位互換協定を締結した。この協定は文理の枠組み、国立私立の壁を越えた人材養成を目的としたものであり、単位互換は2008年度から行われるという。

 協定における対象は、2年次から4年次までの学生。各大学の学生は、最大30単位まで相手学部の授業科目の単位を、特別経費を負担することなく履修でき、それらは所属する学部の規則に従い卒業に必要な単位として認定される。

 慶應義塾大学経済学部からは、150以上の専門教育科目、研究会及び研究プロジェクトに加え、プログラムプロフェッショナル・キャリア・プログラムの科目が、東京工業大学工学部からは370以上の科目が提供される。プログラムプロフェッショナル・キャリア・プログラムとは、世界的視野に立つ人材としてのキャリア形成を目指す学部3、4年生を対象に、実践的な経済学教育を少人数かつ英語で行うプログラム。

 これにより、経済学、工学それぞれの分野を体系的に最も進んだ方法で学べるだけでなく、多様な授業の履修ができ、文理の広い分野にわたって最先端の研究トピックにふれることも可能となると期待されている。