慶大湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)に拠点を置くメディアとして、学内で活躍しているSFC所属の学生へのインタビューや学内ニュース等、キャンパスに密着した情報を提供しているSFC CLIP。SFC CLIPの報道の特徴やメディアとしてのユニークな側面について、前編集長の青木陽花さん(総4)、編集長の神代康太さん(環2)、代表の深町優雨さん(総2)に話を聞いた。

 

ー団体の概要と、設立の経緯について教えてください。

2001年に中島洋教授の研究会での企画として、メールマガジンの配信から発足したメディアサークルです。現在はWEBサイトとTwitter・LINE・FacebookといったSNSを中心に情報を発信しています。大学から独立した報道を行うという目的のもと、公認を得ない非公認団体として活動しています。現在は約30人の会員が所属し、毎週月・金曜日にキャンパス内で編集会議を開催しています。

 

ーメディアとしての活動方針はなんでしょうか。

「キャンパスの情報流通の円滑化」「学際キャンパスにおける、新たなコラボレーションの場の創出」「SFC内に留まらないコミュニティの形成」「キャンパスの生の姿を伝え、記憶する」の四点をSFC CLIPの活動目的としています。

 

「キャンパスの情報流通の円滑化」はキャンパスに関するできごとや話題を編集価値が付加された形で報道すること、具体的には学事ニュースの配信などがあります。「学際キャンパスにおける、新たなコラボレーションの場の創出」では、SFCの理念である「異分野のコラボレーション」を実現するため、新たなキャンパス内での可能性を生み出すきっかけを提供することを狙いとしています。また、インターネットというオープンなシステムを用いることで「SFC内に留まらないコミュニティの形成」を促進し、キャンパスの歴史について継続性をもって伝えていくという意味で「キャンパスの生の姿を伝え、記憶する」というモットーを掲げています。

 

 ー報道の上ではどのような立場・視点を意識されていますか。

SFC生に寄り添うメディアとして、SFC内の出来事を学生目線で記録する「記録係」としての視点を意識しています。その際にはキャンパスの広報のような記事ばかりではなく、批判的な報道を心がけています。また、活動方針の一つである「キャンパスの情報流通の円滑化」を念頭に置き、SFCの学事ニュースの配信も手がけているため、即時性も重視して報道を行っています。

 

 ー情報発信の上で気をつけていることを教えてください。

誤字脱字や記事の信頼性に加えて、記事のニュアンスを意図しない意味合いで捉えられることがないよう注意を払っています。校正の際には『記者ハンドブック』を参考に編集を行っていますが、SFC CLIP内専用の校正要点も用意し活用しています。

 

他には、外部の方にも分りやすい記事の作成を心がけています。SFC CLIPは主にSFC所属の学生を読者として想定した報道を行っていますが、SFCを志望している受験生・高校生に向けた情報も発信しています。

 

ーSFC CLIPの持つ独自性、オリジナリティについてお聞かせください。

キャンパス内のコラボレーションの創出に積極的に取り組んでいることです。公式ホームページに「告知コーナー」を設けて、SFCに関わる団体からの情報を募集・掲載したり、メールで読者からの話題提供や記事掲載依頼を受け付けていたりなど、双方向での情報発信を意識しています。「告知コーナー」での記事掲載によって、SFC内の研究会やサークルがマッチングする機会を提供しています。

 

 ーSFC CLIPならではのユニークな企画はありますか。

毎年4月1日には、「記事の中身まで読んでほしい」という思いを込めて、エイプリルフールに関連した記事を配信しています。配信日がエイプリルフールということにちなみ、記事の内容は事実ではないため、記事の末尾には「実際のニュースではありません」という注意書きを付けています。今年の4月1日には、湘南台駅とキャンパスを結ぶ連節バスの「ツインライナー」がさらに4連結になると報じた【ツインライナーからついにツインツインライナーへ! 4連結バスが登場!】というエイプリルフール記事を配信しました。最後まで記事を読んでいるか確認する意図もありますが、新入生に「SFCは面白い場所」という印象を抱いてもらいたいという願いのもと、エイプリルフール記事を企画しています。

 

ーSFC CLIPホームページには記者が執筆している「CLIP記者のあたまんなか」という特設コラムがありますが、どのような意図で発信されていますか。

SFC CLIPには会員が個性を発揮し、決まった報道の枠にとらわれず、自分の書きたい記事を作成することを重視しています。「CLIP記者のあたまんなか」は、一般の報道記事では伝えにくい個々人の意見や取り組みについて、ブログのような形式で配信する場として設けています。

 

ー今後の展望について教えてください。

コロナ禍での制限が緩和され、サークルをはじめとするSFCでの活動も再開しつつある今、できる限り多くのSFC生や研究会に取材していきたいと考えています。SFC CLIPが新たな出会いやコミュニティが生まれるきっかけになることができればと願っています。

 

ー読者である塾生に向けてコメントをお願いします。

団体のメールアドレス(contact@sfcclip.net)や公式ホームページの「告知コーナー」にて随時投書を受け付けているので、何か面白い話題があればぜひご連絡をお願いします。また、会員も募集中です。何事にも興味がある方やSFCが好きな方は、SFC CLIPへの入会をお待ちしております。

 

SFC CLIPのホームページはこちらから。

 

山口立理