慶大入学センターは2010年度の一般入試で、2月13日に行われた看護医療学部の「数学」、同17日実施の経済学部B方式「日本史B」、同21日実施の医学部「理科」でそれぞれ出題ミスがあったと発表した。
看護医療学部では範囲外の「数学Ⅲ」の分野から出題があり、該当の1問について全受験生を正解とした。そのうえで、「数学」を選択した受験生と「数学」以外の科目を選択した受験生との間で不公平が生じないよう配慮するという。
経済学部では江戸時代の学問に関する複数選択式の問題文中で「18世紀初頭」と表記すべきところを「17世紀初頭」とした結果、正解の選択肢が1つ増えた。正解の選択肢を1つ増やしたうえで再度採点を行い、合否に影響はなかったとしている。
また医学部では設問中、気体定数についての記載に誤植があり、当該カ所について受験生に不利のないよう配慮した上で採点している、と説明する。
この問題について慶大は学部入学案内サイト上で「本学といたしましては、今後、このようなことを起こさぬよう、大学学事全般に一層精励してまいる所存です」との見解を示している。