三田祭2日目のステージにハワイの暖かな風を届けたのがPilialoha。結成8年目のフラサークルで、約80名で構成されている。

曲ごとに変わるカラフルな衣装から、ハワイの伝統と暖かい雰囲気が画面越しから伝わってきた。

一曲目は「Ta Ha Ua」。「ウリウリ」と呼ばれる花のように色鮮やかなハワイ特有の打楽器を使った踊りが印象的だ。リズミカルな曲調に合わせ元気いっぱいに踊っており、大輪の花が咲いたように感じられた。

二曲目は「Koali」は、一曲目とは対照的にゆったりとした音楽で、マウイ島の暖かい風景を歌った曲である。華やかなピンクの衣装で、指先まで揃っている香りを嗅ぐ振り付けが印象的であった。

三曲目は「Lāʻieikawai」。海と森に囲まれた美しい風景を歌った曲だ。女神のように優雅に踊った。赤と黒を基調とした衣装で、背景のライトも赤くなっており違った世界に迷い込んだようだった。

四曲目は誰もが知る日本の名曲「ハナミズキ」のハワイアンバージョンである「Ka’a Na Ale」。知っている曲だからこそ言葉の意味を考えながら聞くことができるため、フラダンスを身近に感じることができた。

五曲目は大切な人との希望に満ちた別れを歌った曲である「Melia」。新たな道を歩み始める4年生によるパフォーマンスだ。ゆったりとした曲調のなかで、表情や視線から希望に満ちた様子が伝わってきた。

最後は「Hana No E Ka ‘Oi」。ハワイ故郷への愛を歌った曲で、それまでの曲に登場した総勢約40名が入れ替わりながら踊る全体曲である。合唱から始まる曲調が印象的で手拍子しながら盛り上がることができた。

ハワイの空気のように暖かい気持ちになる事ができた。どの曲も皆笑顔で踊っており、観ている側も思わず笑顔になった。

2019年撮影

(山本里夏)