第30回七夕祭 運営の裏側に迫る

夏休みを目前として、先月6日にSFCで七夕祭が開催された。SFC開設当初から続く夏祭りであるが、三田や日吉の学生には馴染みが薄い。認知度や天候不良の課題を負い、奮闘してきた今年度の七夕祭実行委員会。その代表八重田広大さん(総2)に取材した。

 

当日は厚い雲の下、時折雨もぱらついた。一日の来場者は約6000人。浴衣姿で歩く人も多く、願い事の書かれた、鮮やかな短冊がキャンパスを彩っていた。

今年の七夕祭の満足度を八重田さんに聞くと、「雨が降って、メインステージではなく、大教室でのパフォーマンスになってしまったことが悔やまれます。出場団体の方にももっと気持ちの良いパフォーマンスをしてもらいたかったし、観客の方にもより迫力あるものを観てもらいたかったですね」と悔しそうに振り返った。

天候に恵まれず来場者が減ったことに関しても、「雨でも行きたいと思ってもらえる企画を考える必要がありました」と語った。

今年で七夕祭は30回目。その節目にふさわしい特別な試みとして、お笑い芸人のゴー☆ジャスさんを呼ぶ企画を実施した。七夕祭は、大学からの金銭的援助が一切ないため、資金を要する芸能人を呼ぶ企画はしてこなかったという。「今回の企画の成功は実行委員内の必死の渉外活動の賜物です」と語る。

これまでリーダーを務めた経験がなかったという八重田さん。「最初は非常に心配でした。でも自分の他に副代表をはじめ、幹部の皆が非常に優秀だったので、互いに助け合い、祭を成功に収めることができました」

委員会内においては、第一に実行委員自身が楽しんで企画や運営に携わることを意識していたという。2年制の実行委員会であるため、企画の発案等は1年生、それを2年生が修正するという流れで活動が進んだ。「2年生だけでなく、1年生にも、企画や運営の楽しさを学んでほしい。そんな思いで代表を務めていました」委員を気にかけることも、代表の役割だと言った。

最後に、今後の七夕祭に期待していることについて、「費用、規模、知名度など他の学祭と比べ制限が多い七夕祭。その限られた環境の中でどれだけ来場者の方を楽しませることができるか、そしてより多くの方に『七夕祭へ行きたい』と思ってもらえるかが実行委員にかかっています」と八重田さんは力強く語った。「七夕祭の第一回からのテーマである『地域密着・七夕・夏祭り』を守り、より規模を大きくしたいです。そしてSFCと言ったら七夕祭というイメージを作り上げて欲しいと思います」

改善点を抱えつつ、探り探りで懸命に1つの学園祭を創り上げた実行委員会。夏の始まりに、彼らの努力の結晶が見えた。いかにしてこれまでの祭りを超えていくのか。来年度の七夕祭にも注目だ。

(河野優梨花)