
現役塾生である大久保凱皓さん(法2)に、慶大の志望理由や入学後に感じた魅力などについて聞いた。
●慶大を意識し始めた時期ときっかけを教えてください。
高校1年時に志望校を慶大に決定し、高校2年生時に志望学部を法学部に決めました。慶大を志望した動機は、周りからの勧めをきっかけに慶大について調べていくうちに慶大の面白さや存在感、大学としての個性が大事にされている点に惹かれたからです。
●慶大を意識し始めたのは高一の頃とおっしゃっていましたが、実際に受験勉強を意識し始めたのはいつ頃ですか?
学年が上がるにつれて勉強時間は増加しました。意識し始めた当初は慶應に挑めるレベルではなかったので、英語や他の科目をコツコツと進めていました。 長時間勉強できるようになったのは高二からです。このころから、スランプはあったものの、一日十時間ほどやっていました。ずっと慶大に受かりたい、行ってみたいという願望があったので、それが原動力となり、学校の図書館にこもっていたという思い出があります。 ここまでが高二です。高三もあまり勉強時間は変わらないと思うのですが、一つ特徴を挙げるとすれば、あまり予備校を使わずに自宅学習メインでやっていた点かなと思います。一部の講座や模試は大手予備校で受けていたのですが、高二まででやるべきことは固めて、高三はずっと演習をしていましたね。このようなルートで勉強をしていました。
●慶大の魅力として「質の高い教育や歴史、活動が個性的。大学は面白い場所であるほうが楽しい」と書かれていますが、「面白い」と感じたエピソードはありますか?
面白いと感じた部分はたくさんあります。成り立ちや歴史ももちろんそうですし、研究にかけている費用が1位であることや、法曹や社長になる人が多いこと、そして何よりよく話題に取り上げられる医学部といった教育面の充実度に面白さを感じました。また、慶大の授業のなかで面白かった授業は法律系の科目です。慶大のなかでも有名な学部ということもあり、端的に言うと「質の高い」授業を受けることができます。法律は高校では扱わないため、法学部の学生も最初は素人状態から入ります。しかし、授業を受けていくにつれ抵抗感がなくなったように感じました。今でも法律の授業は難しいですが、理解が深まった分学ぶことが楽しいです。他にも、一般教養の科目では歴史や自然地理学、心理学が印象に残っています。法学部では、自由に授業を選択することができ、教授のなかには積極的に関連性の高いビデオや面白い話をしてくださる方が多いので、様々な発見があり楽しいです。
●慶大について、入学前に抱いていたイメージと変化した点はありますか?
入学前にパンフレットやインターネットで調べた情報はすべて本当だと感じています。ただ、それでもすべてを映しているわけではないので、サークルの数や授業の内容は想像と違うところがあったなと思います。 他にも、自分が抱いていた「大学生」というイメージよりも色々なことに興味関心を抱き、色々なことを行い、様々なことが好きで、独自の勉強、趣味、活動に関わろうとする人が多いと思います。そのような人達を実際に近くで見ることできて良かったと思っています。
●法学部は内部生が多いですが、内部生との関わりはどうですか?
よく内部と外部では境界線があるという話が上がると思うのですが、大学という広い環境に内部外部関係なく進んでいるわけなので、色々な人と輪を広げて交流したい人が多い印象があります。むしろあまり属性や内部外部による隔たりは感じなかったです。
●三田キャンパスの造りの中で一番好きなところを教えてください。
三田キャンパスは全ての造りが好きですが、新しい南校舎や使い勝手の良いメディアセンター、ミュージアム感覚で楽しめる旧図書館が特に好きです。建物の新旧にかかわらず、利便性と面白さの両方を兼ね備えているので一番は決められません。
●高校在学時と同じように学習を進めているとのことですが、一番難しかった勉強はなんですか?
大学でいう勉強の「難しさ」には単位習得が難しいのか、内容が難しいかに分かれると思うのですが、内容的にハードだったと感じたのは法律と歴史を絡めた授業です。これは、世界史と日本史を絡めてどの時代のどの地域、国にどのような法律があったのか、どのような特徴を持っていたのかを学ぶ授業で、法学部法律学科の学生の大半の学生が履修しています。具体的にはイギリスのマグナカルタやフランスの人権宣言、日本の武家諸法度、近代日本が海外の人物を招いて法律を作っていった歴史などを学びます。この科目の学習は、毎回10ページほどの文章と図表が並んだレジュメにマーカーで線を引きながら何周も読み進めていく形で進めました。この科目は内容の難しさに加え、ほかの法律の科目とは少し形容が異なっていたため、大変でしたが良い勉強になりました。勉強方法は高校のころから変わっていないため、そういった意味でも大学だからといって変わるということはないと思います。
●教授の印象に残っているエピソードはありますか?
とある一般教養の授業で毎回前の席に座り、リアクションペーパーを毎回真面目に取り組んでいたところ教授に認知していただいたことが印象に残っています。当時は大学に入って初めて認められたような気持ちになりました。また、第二外国語では先生が非常に仲良くしてくださいました。たくさん褒めてくださったので、暗唱テストをリラックスして臨むことができました。
●「慶大には独自の展望を持っている人がいる」書かれていますが、今まで出会ったなかで印象に残っている人はいますか?
法学部ですと資格試験を目指して勉強している人、サークルに熱心に取り組み、目立つ活躍をしている人が印象に残っています。将来なりたい姿を見据えて、今身に着けるべき能力を考えて行動しているからこそできることだと思うので、勉強やほかの活動でも見習いたいです。
●慶大の存在感を感じたエピソードを教えてください。
テレビで話題になるなど、知名度やブランドという点で存在感を感じることはもちろんあります。また、質の高い教育、難易度の高い入試を行ってきた結果、学生の間で認知されてきたというのも慶應という存在感故なのかなと思います。さらに、2023年に医学部が麻布台ヒルズで新事業を始めましたが、大学として積極的に社会的な活動をしているという点が、常日頃から慶大の存在感を感じているところです。