6月21、22日の2日間で開催された「2daysGEIL」は、毎年夏に開催される国内最大級「学生のための政策立案コンテスト」の二日間完結型コンテスト。学生団体GEILは1998年に東京大学の学生シンクタンクWAAVから生まれ、今年で27回目のコンテストを迎える。今年度のテーマは「地方創生」。学生の手で運営・開催する政策立案コンテストとはどのようなものなのか、25代ケース局長の相ヶ瀬夏子さん(上智大外国語学部2年)に話を聞いた。
◯今年度テーマ「地方創生」の魅力とは。
「『地方創生』は2014年安倍政権下で制定された『まち・ひと・しごと創生法』に始まる一連の政策を示す。経済活性化にとどまらず、分野は多岐にわたる。日本の構造的課題を踏まえた上で、限られた予算や人材を活用し持続可能な政策案を考案することが魅力であり、チャレンジング」
今回の「2daysGEIL」では「交通インフラ」をテーマとして10チームが政策案を考案。ミッションは「地方の人口減少を前提として、持続可能な交通基盤の維持・再編政策を立案せよ」参加者は地域のインフラ維持管理・公共交通の課題に着目しチームで議論を交わしながら政策立案に挑んだ。
◯7泊8日の成長と絆
政策立案の醍醐味について、「GEILの政策立案コンテストは国策目線で俯瞰して課題解決を考える点で唯一無二。現状を分析し、理想と現実のギャップを埋めるために施策を打つという政策立案の過程は今後様々な場面で役に立つ考え方」と話す。
運営を担うGEILメンバーの熱意もひとしおだ。
昨年運営側として参加した際にはケースチェッカー(参加者の議論を補助するファシリテーター。4人1チームに1名のケースチェッカーがつく)を務めたという。「参加者同士の議論によって化学反応が生まれ、政策案という形で議論の成果をまとめたときの達成感は何にも代え難い」さらに現役官僚らによるコンサルテーションや官庁訪問といった豪華コンテンツも用意されている。
◯この夏、社会も自分も変える挑戦をーー参加者募集中!
政策立案と聞くとほとんどの学生は難しそうと感じるかもしれない。だが、コンテスト参加者のほとんどは未経験者。運営スタッフによるサポート体制も万全だ。議論を補助するケースチェッカー、議論環境を整えるケアスタッフ、参考資料として活用できるケースブック(GEILメンバー執筆)、運営スタッフのサポートが手厚く、誰でも安心して挑戦できる。
「GEILの夏はきっと、忘れられない挑戦と成長の時間になるはず」と相ヶ瀬さんは語る。コンテストには約100名の学生が参加する。異なる学問領域が交わることで生まれる相乗効果が議論の質を高めるだけでなく、志高い学生との出会いも魅力だ。7泊8日、政策を考え抜く夏。仲間と議論を重ね、社会を動かす挑戦にぜひ踏み出してほしい。
申込詳細
〈第27回学生のための政策立案コンテスト〉
日時:8/24(日)〜8/31(日)
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(小田急線「参宮橋駅」徒歩5分)
参加費:35,000円(宿泊費込み。食費一部負担)
地方割:5,000円引き(関東圏以外学生 先着40名)
参加資格:全国の大学生・大学院生
参加定員:92名(自己PR事前課題選考あり)
政策テーマ:地方創生
詳細は公式インスタグラム・X
@waavgeil
(米村愛子)