Jukushin.com

慶應義塾大学内で発行されている学生新聞。不偏不党・公立中正なメディアとして多くの塾生・塾員にひろく認知されています。

喊声の記事一覧

【喊声】2月号

「どうしてもあの中に割って入りたい。切り込んででも入ってみせる」。作家・白洲正子が自著で語った、文学サロン「青山学院」への執着心を示す言葉だ。青山二郎や小林秀雄ら文化人の仲間入りを果たそうと躍起になる彼

【喊声】1月号

夏が終わりしばらくたったある日、携帯が鳴る。母からの電話であった。弟が仕事を辞めたという。その仕事を始めてまだ半年だった▼近年、就職して3年以内に会社を辞める人が増えてきているらしい。しかし、再就職活動は

【喊声】12月号

もうすぐ政権交代から100日。財源確保のため、多くの公共事業が見送られた。工事半ばで建設が見送られるケースが相次ぐ。政権交代前に完成を迎えた事業の関係者は思うところもあろう ▼朝の通勤ラッシュの東海道線

【喊声】11月号

草彅剛の次は、慶大生だ。最近、にわかにヌーディズムが流行しているらしい。慶大生が日吉駅周辺で全裸で集団疾走した事件は記憶に新しい ▼なぜ彼らは夏の思い出作りに、裸で疾走することを選んだのか。ヌーディズム

【喊声】9月号

相田みつを氏の詩に「雨の日は雨の中を/風の日には風の中を」という一節がある。雨や風の日を悪い日だという考えを改め、置かれた状況を受け入れることこそが前向きな生き方なのだ、という意味である ▼先日、電車が

【喊声】7月号

「金は三欠くに溜まる」という諺がある。義理と人情と交際の三つを欠くぐらいがめつい人間でなければお金は溜まらないという意味である。日本の諺で、これほどお金の特徴を捉えた表現はないだろう ▼日本人は必死で

【喊声】6月号

「現在の大学生は就活だけを意識していて、教養を身につけることに目を向けていない」との批判の声が挙がっている。わが身を振り返ってみると、就活のことを考えることが多く、「教養」については全く考えていないこ

【喊声】 5月号

「必死」という言葉を辞書で引いてみた。「必ず死ぬ」という字のままの意味のほかに、「死ぬ覚悟で全力を尽くすこと」とある ▼「何か一つのことに必死に取り組むことができるのは、大学生の間だけである」と、教授

【喊声】4月号

桜の開花宣言と共に、同じキャンパスで、同じ時を過ごした先輩が次の舞台へと歩を進めた。出会いも多いが別れも多いのがこの季節、春である ▼<これやこの/行くも帰るも/別れては/知るも知らぬも/逢坂の関>。

【喊声】 2月号

今年も慶大の入学試験の時期になった。就職活動をする人にとっても、今は正念場。人生の転機ともなる。 ▼福澤諭吉先生の『修身要領』の一節に「心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、人たる品位を辱めざるも

【喊声】1月号

 塾生新聞会は今年で40周年を迎える。自分の年齢の2倍もの時間だ。先日会ったあるOBはこうつぶやいた。「こんなに続くとは思わなかった」 ▼ミヒャエル・エンデ作のファンタジー小説「モモ」の中で、道路掃除夫ペッボ

【喊声】12月号

 冬至が近づき、夜の時間が長くなることを実感する間もなく、電灯は強い光を人々の生活空間に放っている。肌寒い季節への適応に伴い、温度調整器具は冷房から暖房へと移行し、人々が快適に活動できる温度を提供する

【喊声】11月号

 アルバイト先のレストランでの話だ。その日、19時をまわっても一向に客足は増えず、どうにも手持ち無沙汰だったので、仕方無く売店棚を整理することにした ▼「このところ、客入りが悪いな」。そう思うと同時に、外食

【喊声】10月号

 季節は秋。農作物は収穫を迎え、木々は紅葉により鮮やかさをます。秋とは実りや深みの季節だ ▼自然は時間とともに実りを迎えていくが、人間はどうだろうか。ありふれたことであるが、私は人が実りを迎えるためには

【喊声】9月号

 150年前、進化論を公表した英国の博物学者チャールズ・ダーウィンは有名な言葉を残している。「最も強い者が生き残るのでなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できるものである」 ▼今年で創

【喊声】8月号

 高校の世界史資料集に掲載されていた、科挙のカンニング用下着。当時受験生だった私はその写真を見て、倍率3000倍とも言われる中国の官僚登用試験に思いを馳せた。科挙のような過酷な試験に比べたら大学入試なんて楽なも

【喊声】7月号

 生きていると実感するのはどのような瞬間だろう。ある友人は酒を飲んでいるときだと言った。また別の友人は飯を食っているときと答えた。自分は、と考えると、この2つは当てはまらない。残念ながら日常の中でそれを実

【喊声】6月号

「文字を読む」という行為は、非常にエネルギーを使う。なぜだろうか ▼情報を理解する際、自分が現場を体験できればよいが、当然人は全ての物事を体験できるわけではない ▼文字には沢山の事柄を凝縮できる力がある

【喊声】4月号

 学年がまた一つ上がり、学内には新入生があふれる季節がやってきた。日吉と藤沢の両キャンパスは、まだ慣れない大学生活に翻弄される新入生とサークル勧誘の上級生によって、しばらく賑わいを絶やさないだろう ▼入

【喊声】2月号

 例年通り大学受験の季節が到来した。受験票片手に緊張した面持ちで大学構内を訪れる受験生を見ると、自分の受験時代を思い出す。人生で二度と経験したくない出来事が大学受験だ。初年度は儚く散っただけに、2年目に大