敵陣を突破する鹿児島(中央)
敵陣を突破する鹿児島(中央)

ラグビーの関東大学対抗戦が9月11日に開幕した。対抗戦Aグループに所属する慶大は秩父宮ラグビー場で成蹊大と対戦。前半は自らのミスに苦しみ、2トライしか奪えず12―3で折り返すが、後半は慶大本来のラグビーを発揮し、終わってみれば52―8で快勝。課題は残るものの、昨年に続き白星発進となった。          (塚本雅章)

【成蹊大戦 ミス目立つも大差で勝利】

残暑の日差しが強く照りつける中で行われた成蹊大戦。地力で勝る慶大が後半にトライを重ね、52―8で対抗戦初戦を白星で飾った。

序盤から接点での攻防、セットプレーで優位に立つ慶大だったが、ハンドリングミスや不用意な反則を連発し、なかなか敵陣でのプレーを続けることができない。逆に成蹊大は慶大のミスに漬け込み、前半8分にペナルティーゴールで先制する。

「敵陣に入る前の中盤でのミスに苦しんだ」(田中監督)慶大であったが、前半17分。敵陣ゴールライン前のラックから左に展開、成蹊大ディフェンスの隙を突いたSO宮川(環2)のパスをCTB高田(経3)が受け、初トライを決める。

前半を12―3で折り返し始まった後半は、12分に鹿児島(経3)のトライのほか6トライを挙げ、「縦に圧力をかけてできた外のスペースに素早くボールを運ぶラグビー」(田中監督)で成蹊大を突き放した。

試合全体としてミスで自らチャンスを潰す場面が多くあったが、田中監督は「後半に自分たちが目指すラグビースタイルを出せた部分があった」と一定の評価。「初戦で勝てたことは我々にとって大きな自信になった。今日の試合の反省を生かして一戦一戦に強くなっていきたい」と語った。