塾生有志も復興支援 個展や演奏会を開催

先月11日、東北地方太平洋沖地震が発生し、甚大な被害が出た。そんな中、チャリティーイベント等を開催し、被災地に募金活動を行う慶大生が多く存在した。そんな慶大生の活動を2つ取り上げる。
先月26日から27日にかけて、慶應義塾の学生デザイナーである松井諒祐さん(11年度卒)、小澤孝太さん(経3)、吉川七海さん(文2)ら3名による個展、「仄-honobono」展及び「Cher MICHINOKU」展が原宿のGallery Zoomanにおいて開催された。
両個展は小澤さんら3名がファッションを通じてアート作品を展示し、作者と観客の双方が意見交換出来ればという趣旨で開催。両個展のうち、「仄-honobono」展では自身ら3人の絵画、写真などを展示し、同時開催の「Cher MICHINOKU」展は3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の被災者へのチャリティイベントとして行われた。同個展では塾内外の有志アーティストによるポストカードを販売し、そのすべての売上を日本赤十字社に寄付する。
主催者の1人、吉川七海さんは「被災者の支援のための直接的な活動を考えたとき、自分たちの力が発揮でき、メッセージを伝えられるという点でポストカードという形を選んだ」と話すと同時に、両個展について「アートは自己満足のものではいけない。自分たちとお客さまの双方が学べるような2日間でありたい」と語った。
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震災の影響を受けさまざまな音楽団体が演奏会を中止する中、慶應義塾ユースオーケストラは先月20日、ティアラこうとうにて演奏会を開催した。
同オーケストラは慶應義塾創立150周年を記念して2008年に結成された、慶大生を中心とするアマチュア・オーケストラ。今回、チケットの収益金の一部を被災地への義援金とし、会場には募金箱が設けられた。
「中止の判断をする方が、楽だったと思います」。指揮者の坂入健司郎さん(11年度卒)はそう話す。余震が続く状況で、観客・団員の安全を確保できるとは言い切れない。しかしこんな時だからこそ、音楽が救いになる。音楽で力を与えたい。そのために、団員全員で演奏会の開催と寄付を決めたという。
募金は江東区を通じて被災地へ送られ、チケット収益の一部は日本赤十字社に寄贈される。また、同演奏会のチャリティーCD製作も検討中である。これらの詳細は、後日同オーケストラのHPにて報告される予定。