文学部専攻徹底解説の第4回では、 国文学専攻を取り上げる。 今回は、 弊会所属の文学部国文学専攻3年・高橋呼暖さんにアンケートを実施した。ぜひ参考にしてほしい。
――専攻の雰囲気は?
ゆったりしている気がする。ゆるいとの違いを聞かれると難しいが、 真面目な人も多いので。
――人数や規模感は?
50 人くらいだと思う。選択必修で授業が被ることが多いため、友達以外にも顔と名前の一致する人がそれなりにいるが、 お互い積極的に話しかけるわけではない。 文学系の専攻では人数が多いほうかもしれない。
――どのような分野を学ぶのか?
本当にざっくり分けると古典・近代文学・日本語学の3分野。ただ、古典系が専門の教授が多いがゆえに、 必修は古典系がかなり多い印象。古文が得意でなくても問題はないと思う(特に困ったことはない)が、あまりにも苦手意識が強いと苦労するかもしれない。
――必修やカリキュラムは?
2 年の原典購読でくずし字を扱う。 担当教授によって授業の構成や成績評価は変わってくる。 1 年間できちんと読めるようになるのは困難だと言えそうだが、 二外がないためその点は他の専攻と比べて楽だと言えそうだし、よく言われる。
3 年では他専攻や他学部と違いゼミには所属せず演習を履修し、 取った演習の分野の中から 4 年で所属するゼミを選択する。
――この専攻の特性は?
内容以外の面でいえば、 出席のある授業が多い。 1 限がたくさんあるというわけではないため、普通に起きられる人なら特に問題はないと思う。
――なぜこの専攻を志望したのか?
日本語の表現に興味があったから。 あとは近代文学も好きだったので。 他に興味のある専攻もいくつかあったが、 二外がないのは個人的にかなり大きい要因だった。 かなり悩んだが、最終的な決め手はそこだったかもしれない。
――専攻に入ってからのイメージの変化は?
変化は特にない。 ただ、 私自身が近代文学や日本語学に興味があるため、 古典系の授業が思った以上に多く感じる。
――この専攻に向いている人は?
これまで国語が好きだった学生、 古典や文学、 言葉に関心のある学生にはおすすめしたい。あとは先行研究で開拓されつくしている分野も多いため、 自分なりに調べたり読んだりするのが苦痛でない人、興味がある人は向いているかもしれない。
次回は哲学専攻を取り上げる。乞うご期待。