慶應塾生新聞会 三田オフィス

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《大学生のためのトレンド講座 第2回》きらめきのショコラパーク

トレンドの最前線にいる方から、トレンドについて学ぶ連載企画「大学生のためのトレンド講座」第2回は、チョコレートの祭典「アムール・デュ・ショコラ」を毎年展開している株式会社髙島屋MD本部洋菓子担当バイヤーの古川泰照さんに話を聞いた。髙島屋が日本最大級のショコラの祭典にかける思いに迫る。

変わり続けるバレンタイン文化

2000年代の初頭から百貨店各社がチョコレートの祭典という形の催事に力を入れ始め、バレンタイン文化に変化が生じたという。愛の告白として女性が男性にチョコレートを渡したり、社内などで義理チョコを配ったりするのが、当初のバレンタインだったが、友人や家族など気の置けない仲間にまでチョコレートを渡す文化が広がった。

そして、誰かに渡す前の試食用として自分用チョコも普及した。近年では、普段購入することができないチョコレートを求めて自分用チョコを購入する人が増加してる。

 

バレンタインチョコレートのトレンド

トレンド情報の収集には、取引先からの情報やSNSで流れてくる情報を参考にしている。都内の店舗であれば、足を運んで食べにいくこともある。

以前はルビーチョコレートやブロンズチョコレートなどの新製品そのものがトレンドだったが、現在はチョコレートの楽しみ方がトレンドになっているという。友チョコや自分用チョコ、プチ贅沢チョコなどバレンタインチョコレートの使い道は多様化している。

「アムール・デュ・ショコラ」での工夫

さまざまな切り口を設け、より深くチョコレートのことを知ってもらうことがプロモーションとして長続きする一つの方策だ。新型コロナウイルスの影響により今年は開催しないが、通常なら会場でソフトクリームを販売したり、ショコラティエを場に招きシェフと購入者の接点を作り出しているという。インターネットで何でも購入できる時代になったからこそ、会場に来ないと楽しめないことを重視している。

「チョコレートはさまざまなバリエーションがあるので、味の違いも含めて楽しんでいただきたいですね」と古川さんは語った。

 

伝わらないと意味がない

髙島屋はプレス発表会を毎年おこなっている。「お客様に伝わらないと我々には意味がないので、宣伝はしっかりやらなければならないと意識しています」と古川さんは話した。プレス発表にはブロガーやインフルエンサーも招待しているのだという。「そういった方が試食の感想を含めて情報発信することで、売り上げに影響が生じます」と古川さんは語った。

 

コロナ禍のバレンタイン

「アムール・デュ・ショコラ」の準備は5月から始まる。「今年のバレンタインは新型コロナウイルスが収束しているかわからない状況だったのでコロナ禍でもお客様に楽しんでいただけるものは何か考え、その段階から企画を出して取り組んでいました」と古川さんは話した。オンライン飲み会向けに画面映えする動物チョコレートやワインとのペアリングチョコレート、コロナ太り対策に糖の吸収を抑える砂糖を使ったチョコレートなどコロナ禍ならではの商品を取り揃えているという。これらの商品にはこういう時だからこそ自宅でチョコレートを楽しみ、癒しにつながってほしいという願いが込められている。そして、社会性が一つの切り口となり、障がい者雇用の商品や購入することで医療従事者に寄付をすることができる商品も取り扱っている。会場に足を運ぶことが難しい場合は、髙島屋オンラインストアでも商品を購入できる。「オンラインでも店頭でもお客様に楽しんでいただける商品を取り揃えているので、ぜひとも髙島屋にアクセスしてチョコレートをお買い求めいただきたい」と古川さんは語った。

 

1年の中で世界中のチョコレートを楽しむことができるのはこの2、3週間だけだ。自分なりの方法でバレンタインを楽しんでみてはいかがだろうか。

(井上萌子)