《MITASAI REPORT-2018》西校舎地下2階に広がる「書」の世界 書道会三田祭書作展

MITASAI REPORT-2018

西校舎地下2階、501教室前ロビーにて書道会による三田祭書作展が開催されている。書道会は大正10年発足の長い歴史を持つサークルで、今年入会した1年生は記念すべき100期である。約90名の会員が週に2回、練習会を開いて技術の向上に励んでいる。

今回の書作展では、様々な書体の漢字や仮名の作品をはじめ、カリグラフィーや篆刻など個性豊かな作品を鑑賞することができる。大きな紙に力いっぱい書かれた迫力のある作品や、軸の色合いにこだわった作品など工夫を凝らした作品ばかりである。代表の今井暉人さん(文3)は「今年は多くの新入会員を迎えたこともあり、例年よりも多くの作品が展示されているため見応えのある展覧会になった」と話す。

個人の作品のみならず、合作作品も見どころである。大字仮名合作は『源氏物語』をテーマに、光源氏が姫君たちに贈った歌が6首書かれている。大字ならではの大胆な筆遣いを感じられる。細字仮名合作では、平安時代屈指のかな書『寸松庵色紙』を手本にして書いた作品を集めており、大字とは異なる繊細さが際立つ作品である。さらに学年ごとの合作では、オリジナルの日めくりカレンダーや旬の食べ物を墨絵風に描いたもの、日本酒のラベルを模したものなど各学年の「書」を楽しめる。会場の奥には、全学年の会員が大化から平成までの元号を書いた全体合作も展示されている。

「学生という自由な立場と発想を利用して、好きな文字を好きなように書いているところがこの展覧会の良さ。著名な書家とは異なる学生ならではの作品を見てほしい」と今井さんは語った。西校舎の地下にひっそりと展覧会を構える書道会。穏やかな気持ちで書道を鑑賞するのもまた三田祭の楽しみである。

(濱田安里子)