
2025年7月24日(木)、大阪・関西万博の「テーマウィーク」会場で開催されるトークセッション「未来社会を共創する〜Z世代の挑戦と可能性〜」に、慶應義塾大学の塾生たちが登壇する。登場するのは、2024年度塾生会議・環境3班として活動する学生たち。Z世代の当事者として、社会課題解決に向けた独自の構想を語る予定だ。
このトークセッションは、日本経済新聞社が2025年2月に開催した「NIKKEI未来社会共創コンテスト」の続編的位置づけだ。コンテストでは、Z世代の学生がそれぞれの視点で「いのち輝く未来社会のデザイン」を提案し、最優秀賞など4つの賞が選出された。慶應義塾大学の環境3班は、優秀賞を受賞したチームとして登壇が決まった。彼らの提案テーマは「UniConn(ユニコン)」。これは、全国の大学で導入が進むデジタル学生証を活用し、学生同士をつなげる新たな社会課題解決プラットフォームを構築しようというものだ。学生証のデジタル化を慶應義塾大学に提言し、実際にプロジェクトを始動させた経験を土台に、全国展開を視野に入れた構想を打ち出した。
UniConnは、大学生が教育、環境、福祉など多岐にわたる課題に関心を持ちながらも、志を同じくする仲間と出会う機会が限られている現状に着目している。デジタル学生証という公的かつ安全な基盤を活用し、大学の垣根を越えた「コネクションハブ」としての機能を目指している。
今回のセッションでは、受賞学生による改めてのプレゼンテーションに加え、審査員による講評やパネルディスカッションも予定されている。「未来社会に向けて、Z世代に今求められる視点やスキルとは何か?」をめぐって、異なる立場からの意見が交わされる貴重な機会となるだろう。大阪・関西万博を契機に、学生たちが「未来社会の主人公」として躍動する姿が注目を集めている。今回の発信を通じて、受賞チームの取り組みがさらに広がりを見せ、社会実装に向けた動きが加速することが期待される。
(箱﨑真子)