企画

《日吉図書館×塾生新聞 読書のすゝめ》映画はネコである はじめてのシネマ・スタディーズ 宮尾大輔

みなさんは『ティファニーで朝食を』という映画をご存じだろうか。トルーマン・カポーティによる小説が原作で、オードリー・ヘプバーン主演の言わずと知れた名作映画である。本書によると、『ティファニーで朝食を』の主人公ホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘプバーン)は「ネコである」らしい。

何度も階段を上ったり降りたりするホリー、「自由な精神」を持っていると言い張るホリー、ミルクを飲むホリー。その行動パターンや立場がネコであると言うのだ。いささか強引であるような気もするが、読み進めると映画の手法という観点からホリーがいかに「ネコである」かが解説されており、その説得力を増していく。

近年、空前のネコブームが起きている。「ネコノミクス」なんて言葉ができるくらいだ。私もこのネコブームに乗り、先日、ネコカフェに行ってきた。カメラを構えるとそっぽを向くし、おやつを食べ終えたらすぐどこかへ行ってしまうし、いつでもどこでも寝てしまう。そんなネコの習性はまさしく『ティファニーで朝食を』のホリーであった。

本書では『ティファニーで朝食を』『キャット・ピープル』『泥棒成金』などの八つの映画作品をネコを案内役として、分析している。「シネマ・スタディーズ」になじみのない私でも、すんなりと読むことができた。

映画好きな方も、ネコ好きな方も、ぜひ読んでほしい。ネコと映画の新たな発見があるだろう。

(長岡真紘)

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