ゴールドマンサックス証券・持田氏 理想のリーダー像を語る

チームワークが重要に

全塾ゼミナール委員会による特別講演会が今月29日、三田キャンパス南校舎ホールで開催された。この講演会は、同委員会が10月から12月まで開催している業界講演会のうちのひとつだ。

講演者はゴールドマン・サックス証券株式会社代表取締役社長の持田昌典氏。持田氏は慶大経済学部を卒業後、アメリカへの留学を経て2001年にゴールドマン・サックス証券の社長に就任。講演では「今の時代のリーダーとは」と題して、これからの社会で求められるリーダーシップについて語った。

「チームワークを重んじる文化を創る」。持田氏が語った理想のリーダーシップ像のひとつだ。「個の力は極めて重要だが個人プレーは厳禁。個人の利益よりも会社の利益を一番に考えるFor the Firmという考え方を念頭に置いてほしい」とチームワークの重要性を述べた。

また、「リスクを恐れる日本の会社は変化を好まない。しかし変化というものは絶えず起こるものであり、変化はチャンスであるというマインドセットが大切だ」と日本の会社が取るべき指針を示した。

講演中に持田氏が終始語ったのは、コミュニケーションの重要性だ。「オーバーコミュニケーションでもよい。とにかく意思疎通を徹底することが必要だ」と述べた。

講演の最後には学生との質疑応答の時間が設けられた。学生の一人から「学生時代のうちに何をすべきか」という問いかけが出ると、「日本語、英語に加えてもう一種類の語学ができると強い。そしてなにより、自分が興味のあることを追求してほしい」と持田氏は答えた。加えて、「過去は変えられない。生まれや育ちも関係ない。今この瞬間が大事だ」と学生生活へのエールを送った。