学部長に聞く。その6~文学部長 長谷山彰君

学部長に聞く。その6~文学部長 長谷山彰君

 映画好きで、ジュール・ベルヌ原作の「80日間世界一周」という主人公が不屈の英国人気質と奇想天外なアイデアで世界一周の賭けに挑む冒険喜劇を何度でも観てしまうのだという。黒澤明監督の「七人の侍」と、それをリメイクしたハリウッド作品「荒野の七人」の違いを穏やかな口調ながらも熱く語る姿は、学部長のイメージを覆してくれる。

1学科17専攻・2部門を有する文学部。多彩な人材が集まるこの大きな組織をいかに動かしていくのか。「現場の声に耳を傾け、人の和を大切にする学部運営を心がけてゆきたい。学部長は町内会長のようなものだと思っています」と、自身の運営方針を町内会長の仕事に例えた。町内会長が住民の暮らしを守り、町の活性化を図るように、学部長もスタッフが教育研究に専念できるよう手伝いつつ、学部の充実を図るのだという。「必要な改革は実行します。しかし、現場の声を無視した改革はあり得ない。本当に必要なことは何かを確認しながら進めてゆきます」

文学部はこれまでにも一般入試の小論文や自己推薦入試など先駆的な試みを実施してきた。2007年度からは半期制を導入したので、学部の枠を越えた科目履修や留学がしやすくなった。今後は留学期間を含めて4年で卒業できる仕組、留学奨励制度、講演会の聴講や課外活動を容易にする時間割編成など、半期制のメリットをより活かす制度作りが課題となる。

最後に学生へのメッセージを伺うと即座に、「朝御飯をきちんと食べてください」と答えた。普段から山食や生協食堂で昼食をとることが多く、身近な場所から学生を見ている教授ならではの視線である。

(川上典子)