【就職活動特集・上】株式会社KADOKAWA

今年度も12月1日から経団連所属の企業による情報公開が解禁され、2015年度卒の就職活動が本格化した。「短期決戦」の見込みとなる就職活動において、これから各業界や企業などの情報をどれだけ多く手に入れられるかは大きな鍵となる。

弊紙では各業界の人事担当者のお話を12月号、1月号で掲載する。弊紙読者の就職活動の助けに少しでもなればと思う。  (就職活動取材班)

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<メディアミックスで幅広い事業を>

―業界の特徴
出版業界全体では、「出版不況」と言われるように、マイナス成長が続いています。各社とも、メディアミックスを推進したり、電子書籍に注力したりするなど、工夫を凝らして対応しています。

―業務内容
今年10月1日に組織改編を行ない、角川書店やアスキー・メディアワークスなど10社が合併しました。出版業界の枠におさまらず、映像事業、ゲームやホビー事業、音楽関連事業、デジタル配信や海外事業などさまざまな事業を展開していて、業務内容も多岐にわたっています。

―社風
幅広く事業を展開していて、それぞれに特徴はあります。しかし、変化を恐れずにスピード感をもってチャレンジする、という気風は全社で共有できていると思います。

―会社の強み
伝統的な出版社、映画会社としての財産を大切にしつつ、アニメやゲームなどと親和性の高いコンテンツの発信を得意としています。例えば、ライトノベルの分野では、KADOKAWAの作品が全体の8割のシェアを占めています。また、社内に映画やアニメを製作する部門があるので、メディアミックスも盛んです。

TokyoWalkerをはじめとする都市情報誌は日本全国、さらに台北や香港まで広く展開しています。現在は海外の拠点は、アジアが中心ですが、今後、さらに進出する地域を拡大させる予定です。

そうした取り組みが功を奏し、出版不況の中、昨年度は過去最高の営業利益、売上を達成することができました。

―求める人材
何かしら「好き」なこと、こだわりを強く持っている人が魅力的ですね。生活必需品ではなく、趣味や余暇を充実させるものを作る会社なので、新たな作品を生み出すために「好き」であることの強みが生きると思います。

新たなネットビジネスがやりたい、今の弊社にない事業をやりたいという志望動機の人がいても面白いですね。ひとつのコンテンツをあらゆるメディアに展開するのが目標ですから、やりたいことを受け入れる土壌はあります。

―採用について
合併により、採用窓口は一本化します。枠を決めているわけではないので、その年の学生の状況を見て採用人数は変動するでしょう。

―就活生へのアドバイス
マスコミ業界は内定の倍率が高いので、なかなか結果が出なくても一喜一憂せず頑張ってください。そして就職活動が忙しいからといって今まで好きだったことをやめないでほしいです。自分のやりたいことを知り、強い思いを持っている人の方がうまく行くことは多いのではないでしょうか。

聞き手=佐藤万貴