医学と生命科学の領域で業績
慶應義塾は今月10日、第18回慶應医学賞受賞者を発表した。受賞者は京大大学院医学研究科、医化学の教授である長田重一氏と、米国マサチューセッツ州立大学メディカルスクール分子医学の教授ビクターRアンブロス氏。

2人は医学・生命科学の領域で顕著な業績をたたえられて受賞に至った。長田氏は細胞死の分子機構・生理作用の研究、アンブロス氏はmicroRNAの発見とその作用機構に関する研究が評価された。

長田氏は、アポトーシス(プログラムされた細胞死)の過程で起こる染色体DNAの分化を研究。また、この過程の異常が免疫異常を引き起こすとした。アンブロス氏はmicroRNAという小さなリボ核酸の研究を長年けん引してきたとして今回の受賞に至った。

授賞式は11月27日に慶大信濃町キャンパスの北里講堂で行われる。同式への参加費は無料で研究者・学生・社会人問わず参加できる。当日は受賞者2人による講演などが予定されている。