関東大学サッカーリーグ 開幕4連敗、攻守に課題

明大戦でゴールを決めた端山
第87回関東大学サッカーリーグが開幕。慶大は初戦の中大戦を0―1で落とす。その後もまさかの4連敗を喫し、単独最下位に沈む。第5節の明大戦で引き分け、ようやく勝ち点を得たが、今季日本一を目指すチームにとって厳しいスタートとなった。 (木下俊亮・井口聡一郎・山本諭)
中大戦 退場者出し、痛い敗戦 ●0-1
強風吹き荒れる中での開幕戦となった中大戦。慶大は2人の退場者もあり、0―1で敗北した。
前半は前線からの積極的なプレスを用いたディフェンス重視の試合運びでペースをつかんだ慶大。また、相手守備陣のミスを突いた攻撃で得点こそ奪えないものの、好機を演出していく。
しかし、後半開始直後にDF宮地(総1)が相手選手への激しいファールで一発退場。10人となった慶大は徐々に中大に主導権を握られ、後半25分に失点を喫する。FW武藤(経3)頼みの攻撃を繰り返す慶大だったが、その武藤が後半34分に2回目の警告で退場してしまう。その後も中大にボールを支配されたまま試合は終了。初戦を勝利で飾ることができなかった。
シュート数もわずか3本に留まるなど、オフェンス面で不安を残した慶大。しかし、ディフェンス面では「全体的に集中して守ることができた」(須田監督)と言うように、一定の収穫も見られた。主将の松下(総4)も「数的不利の状況でも大崩れせずにディフェンスできた」と前を向いた。
早大戦 決定力不足響き、一歩及ばず ●1-2
昨年、3戦全敗と良いところのなかった早大との対戦。今季初の早慶戦は一進一退の接戦を展開するが、惜しくも慶大の敗戦に終わる。 試合開始直後、ゲームは動き出す。前半5分、早大にドリブル突破を許し、ゴールを破られる。しかし慶大も失点後はボール保持率を高めて攻めに転じる。18分、右からのクロスにFW平戸(法3)が頭で折り返す。そこに詰めていたMF岩田(総4)が右足で流し込み、同点とする。
しかし迎えた後半の14分、早大攻撃陣にパスワークで中央突破され、追加点を奪われる。慶大もゴールを奪取すべく怒涛の攻撃を仕掛けるが最後までネットを揺らすことはできなかった。試合は1―2のまま終了し、またも勝利を逃した。
試合後、須田監督は、「前半、早稲田がシュート1本で1点、ウチは5本くらいだったが決めきれなかった」と決定力不足を嘆いた。
専大戦 須田監督「大変不甲斐ない」 ●1-6
「大変不甲斐ない試合。戦う意志が感じられなかった」(須田監督)。慶大はリーグ戦2連覇中の王者相手に完敗を喫した。
前半は序盤にPKによる失点があったものの、MF武藤(経3)のゴールで試合を振り出しに戻す。主導権をつかみかけていた慶大だったが、直後に簡単に勝ち越しゴールを与えてしまい、悪い流れで試合を折り返す。
後半に入ると専大に押し込まれる場面が増えていく。コミュニケーション不足による中途半端なディフェンスで相手FWに自由を与えてしまい、17分、28分、31分と立て続けに得点を許す。その後は集中の糸が切れたのか慶大はミスを連発。45分にはダメ押しとなる6点目を決められ、6―1で試合終了。前年度王者の圧力に屈する形となってしまった。
試合を通じて精神的な脆さを露呈した慶大。特に後半の大量失点後の動きは「情けない」と須田監督が酷評するほどだった。
開幕からいまだに勝ち点を得ていないが、リーグ戦はまだ始まったばかり。下を向いてばかりではいられない。「全員がアグレッシブにプレーしなくてはいけない」(武藤)との言葉通りチーム全体で前向きに戦っていくことが求められる。
流経大戦 追撃虚しく、最下位に転落 ●1-3
開幕以降勝ち星のない慶大は同じく勝ち星のない流経大と対戦。勝利をあげて連敗を脱出したいところだったが試合は1―3と完敗。慶大は痛い4連敗を喫した。
前半は猛攻を仕掛ける流経大の前に慶大が防戦一方という展開。前半5分には先制を許し、その後も決定機を作れないまま前半を終える。
なんとか流れを引き寄せたい慶大だったが、後半も序盤から流経大に支配される展開。後半16分にはDF宮地(総1)がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場処分となる。さらに後半20分にはフリーキックを直接決められ2点目を奪われてしまう。
慶大は後半30分にFW武藤(経3)の強烈なシュートで1点を返すと、徐々にペースを取り戻し始める。だが、後半44分にミスから相手に追加点を許し、万事休す。調子が戻りきらないまま試合は終了。連敗脱出とはならず、リーグ制覇からまた一歩遠のく苦しい状況となった。
試合後、須田監督は「結果こそ良くなかったものの、良いサッカーができた。今回の調子で続けるしかない」と語った。
明大戦 新選手起用で勝ち点獲得 △2-2
開幕4連敗となかなか調子の上がらない慶大。昨年2位の明大相手に苦戦が予想されたが、粘り強さを見せ、2―2の引き分けで初の勝ち点を得た。
初勝利のため先制点の欲しい慶大だったが、前半開始直後に先制点を奪われ苦しい展開に。しかし、直後にFW端山(総2)のゴールで同点に追いつくと、勢いづいた慶大はその後もMF増田(環3)、武藤(経3)を中心とした攻撃で明大ゴールに迫る。良い流れで前半を折り返した慶大だったが後半開始早々、明大にゴールを許す。慶大は流れを変えるべく、62分にMF磨見(文3)に代えて今季初出場のMF山田(総2)を投入。直後にその山田がミドルシュートのこぼれ球を押し込み、再び同点に追いつく。その後は明大の猛攻を受けるもGK福本(商4)を中心とした守備でゴールを与えない。終盤にはDF望月(環1)、FW川田(環3)と交代策を打ち試合を動かそうとするもそのまま試合終了。勝ち点1を手にした。
試合後、須田監督は「端山をはじめとして、初出場の選手たちがよくやってくれた」と語った。