11月24日、灰色の空に淡い琥珀色が沈み始めた頃、四日間の幕を締めくくる「後夜祭」が開催された。大盛況となった三田祭のフィナーレを見届けようと、メインステージ前には多くの観客が詰めかけ、場内は熱気に包まれた。
第1幕では、「K.B.R. society KALUA」「K.B.R. Modern Shacks」「クロスオーバー研究会」「津軽三味線集団弦音巴」「Revolve」の5団体によるコラボレーション曲「September」で開幕。観客の歓声とともに会場の空気は一気に高まった。
続く第2幕では、「SHAMGOD」「Michael Jackson Dance Club」「dance crew es」「SIG」「さよならモラトリアム」による音楽ステージが披露された。それぞれの団体が持つ独自の表現を保ちながらも、ひとつのステージとして調和のとれたパフォーマンスを創り上げた。
第3幕は、「UNICORNS Song Leaders」「Cheerleaders UNICORNS」「Dancing Crew JADE」「dance crew es」「Revolve」の5団体によるダンスステージ。息の合った大人数での迫力ある演技に、観客は視線を逃すことなく見入った。

そして最終幕。これまで登壇した13団体によるエンディングメドレーを皮切りに、「慶應義塾應援指導部」、さらに三田祭実行委員会委員長・須藤大喜さん(政4)を加え、全15団体がメインステージに集結した。恒例となる実行委員長挨拶で須藤さんは、「今年の三田祭の景色が、関わってくださったすべての皆様の心に残り続けることを願っています。そして、慶應という大好きな場所で皆様と出会えたことに感謝し、これからも三田祭と三田祭実行委員会をよろしくお願いいたします」と力強く語り、会場から大きな拍手が送られた。最後を飾ったのは、慶應義塾が誇る応援歌「若き血」の演奏。団体や立場を超え、塾生として肩を組み歌うその光景には、確かな連帯と誇りがあった。この熱狂と感動は、「誇らしく、僕らしく」という言葉の通り、次世代へと受け継がれていくだろう。

(金田悠汰)