7回連続でWeb公開する三田祭特集。第6回目は、三田祭3日目に行われる、「令和偉人伝」の魅力に迫りました。サークル同士の熱いバトルは必見です。

 

日程:11月22日(月)13時10分~14時50分

場所:三田キャンパス中庭ミニステージ

 

現在コロナ禍の影響で、対面の三田祭を経験していない塾生の三田祭への関心が薄れつつあるらしい。そして、この現状を打破する為に立案されたのが、令和偉人伝だ。

企画について、担当者の三橋郁哉さんに詳しくお話を聞いた。まず、部員数を多く誇る名だたるサークル、10団体の代表がステージ上に集結し、偉人に必要な要素を試すミニゲームを2ゲーム行う。そして、そのゲームで勝ち抜いた者がサークル王という栄誉に輝くのだ。同時に、その王は晴れて次の一万円札の顔になるというユーモア溢れる特典もついている。

企画に出場するサークルは、スポーツ・国際・ボランティアなどの幅広い分野からなっている。パフォーマンス系ではないこれらのサークルが舞台に立つ企画は、三田実の主催する企画の中では唯一のものだ。ダンスや歌など、毎年舞台上でパフォーマンスをしている団体だけではなく、それ以外の団体も三田祭の舞台の上で輝くことが出来るということをこの企画は示している。そして、このことは三田祭を塾生全員で楽しむという企画全体のテーマに繋がっていくのだ。




また、舞台の仲間を、サークルのメンバー全員で、直接応援することが出来るということもこの企画の魅力の一つだ。コロナ禍で、直接誰かを応援できる機会は激減した。しかし、三田祭のこの企画ではそれができるのだ。会場は、今の日常では味わえない様な一体感と熱気に包まれるであろう。そして、そのことはゲーム自体をも確実に面白くする。よって、サークルに所属していない塾生もこのゲームを楽しむことが出来るに違いない。更に、著名なゲストも招かれる為、全ての塾生は必見だ。

ただ、一方で企画の開始時間に間に合わず、途中からだとゲームを十分に楽しめないのではないかと心配している人も多いだろう。しかし、その心配は無用だ。担当者の三橋郁哉さんは取材の中で、ゲームの内容は見た目の伝わりやすさを最も重視して決定していると強調していた。すなわち、途中から見ても面白いゲームであるように十分配慮がなされているのだ。ちなみに詳しいゲーム内容は当日のお楽しみである。

最後に、なぜ偉人がこの企画のテーマであるのかについて述べよう。なんと一万円札のデザインが福澤諭吉から渋沢栄一に変わることがこの企画の発想の原点であるのだ。慶應を創設した偉大な福澤をも超えるような、サークル王の誕生を塾生全員で見守りたい。

第63回三田祭の公式ホームページはこちら

(野尻茉央)

 

【訂正】

先月(2021年10月)発行の紙面(3面)において、本記事を掲載いたしましたが、企画名が変更となりました関係で以下のように修正させていただきます。

3面下段

前:「BATTLE ROYAL~サークル王決定戦~俺らをお札に書きやがれ!」

後:「令和偉人伝~俺らをお札に描きやがれ!~」