第一回後編 コロナ禍が22卒就活生に与える影響

D:オンライン化によって、住んでいる地域にかかわらず全国のインターンシップに参加できるというメリットもあるように感じます。

 

鈴木:そうですね、例えば、地方に住む学生が都市圏の企業のインターンシップに参加できるようになりました。しかし、恩恵を受けるのは地方に住む学生だけではありません。オンライン化により、住む場所に関わらず仕事ができる社会に変化しつつあります。したがって、都市部にすむ学生も「地方の企業だからいいや」ではなく、地方企業にも目を向けてみると面白いかもしれません。ちなみに、企業にとっても、全国から学生を集めることのできる点でオンライン化にはメリットがあります。

 

杉原:今年に入って急に世界情勢が変わったので、22卒の学生には自分たちを不運だと思う人もいるかもしれません。景気や採用数などは自分たちでどうすることもできませんが、情報収集やオンラインに対応できる力をつけるなど、できることを着実に進めてくれたら嬉しいです。

 

鈴木:就職活動は人生の1つの通過点に過ぎないので、決して諦めず、自分自身と向き合うことを大切にしてください。その経験が、数年後、数十年後に必ず役に立つと思います。

 

C:大学の課題が多く、7月に思うようにサマーインターンの準備ができませんでした。夏休みで挽回することは可能でしょうか。

 

鈴木:もちろん可能です。今年は、大学の授業オンライン化の影響で、大学が主催する就活説明会などがほとんど実施されませんでした。大学で友達や先輩と気軽に就職の話をする機会もあまりなかったですよね。その結果、例年と比較して就職活動が出遅れている学生が多いように感じます。企業側も10月以降にインターンシップを順次開催していくと思うので、8月9月で準備をして、10月から挽回していただければと思います。

 

D:理系の友達が「新型コロナウイルスの影響が心配だから、大学院に進学して就職を先延ばしにしようかな」という話をしていました。

 

鈴木:不安を感じる気持ちはわかりますが、新型コロナウイルスの影響を理由に人生の大事な決断をするのはもったいないと思います。仮に就職活動を先延ばしにしても、経済状況が改善するとは限りません。例えば、リーマンショックが起こった際、就職活動に影響が出たのは数年後になってからでした。文系の学生も理系の学生も、現在の経済状況に関して根拠のない思い込みや心配をせず、自分自身と向き合って就職活動に励んでください。