今月号のキャンパスアイドルは、法学部政治学科2年の田中美帆さんだ。

慶大附属校の一つである慶應義塾女子高等学校の生徒会長を務めた田中さん。2019年度の入学式の「新入生代表入学の辞」が、印象に残っている2年生もいるのではないだろうか。当時を振り返って田中さんは「新元号発表の動画を見ながら、お昼ご飯を食べていた時は味がしないぐらい緊張していました。でも、名前を呼ばれる頃には緊張はなくなり、楽しくスピーチできました」と話す。

本番に強い性格の田中さんは、慶大英語會(K.E.S.S.)Drama Sectionに所属し、昨年11月の四大学英語劇大会(以下、四大)にキャストとして出演した。アジア最大級の英語劇大会と言われている四大には、一橋大学と津田塾大学の合同、立教大学、早稲田大学、慶大の4団体が出場する。

英語劇との出会いは、小学生の頃に見た四大だった。「当時は小学生だったので、英語が分かりませんでした。私が分からない話の内容で、周りの人が笑っているのが悔しくて、英語を頑張ろうと決めました。話は全く分からないけれど、面白い演技に笑える部分があったり、壮大なセットの中でキャストが動いていたりするのを見て、私もこれをやりたいと思ったんです」と語る。その経験から、高校では英語劇をつくる英語会に所属し、キャストとして活躍した。大学入学後に、K.E.S.S.に入ったのは「夢の舞台に立ちたい」という思いがあったからだそうだ。舞台効果や衣装などの裏方として舞台を支えることも視野に入れていたが、周りの薦めもあり、大学1年の四大ではキャストとして舞台に立った。「キャストとして舞台に立つにあたり、とてもドキドキしたし、小学校からの憧れがあったからこそ、私がこの舞台に立っていいのかなという不安もありました。練習も辛くて大変でした。でも、夢の舞台に立たせてもらえて楽しかったし、嬉しかったです。いい経験をさせてもらえました」と振り返る。

胸を膨らませながら、大会控室で出番を待つ。

彼女の今後の目標は「四大で総合優勝すること」だ。総合優勝は、役者、英語、舞台効果の全てにおいて高く評価された大学に贈られる。「練習はとても大変ですが、みんなと一緒にやっているとその辛さを忘れられます。大学生になっても、一つのことに全員が全力を出せるのが魅力です。貴重な大学生活を捧げられるほど熱中できるのは素敵なことだと思うので、K.E.S.S.に入ってよかったです」と楽しそうに話す。

彼女の理想は、「一つのことに全力で打ち込んでいて、それに誇りをもって取り組んでいる人」。そう語る彼女自身も、英語劇に一生懸命向き合い、自信を持って取り組んでいる。小さい頃からの「夢の舞台」をまっすぐに追いかける彼女の瞳は、とても輝いている。

(いちご大福)