フィギュアスケート選手から研究者へ 町田樹さん

提供:Michiko Hasuo

「氷上の哲学者」 ――かつてそう呼ばれたフィギュアスケート選手、町田樹さんが現在慶大で教鞭をとっているのをご存知だろうか。現役生活を終えてからも活躍を続ける町田さんに、慶大での授業の内容や、フィギュアスケートについて話を聞いた。

 

慶大での授業

大学教員を目指す町田さんは、現役選手を引退した後、環境情報学部の牛山潤一准教授の招待で2017年のSFCオープンリサーチフォーラムに参加した際、「最先端のテクノロジーが拓くスポーツの未来」というテーマのシンポジウムでパネル発表を行った。これがきっかけとなり、同学部で非常勤講師を務めることになった。町田さんは体育の授業を受け持っており、「音と戯れる身体」をコンセプトに、多角的にダンスを享受できる能力を培っていくための授業をしているという。「学生がダンスの基礎を踊りながら学ぶだけでなく、時には舞踊作品を鑑賞し、美質や解釈をディスカッションすることもあります。またわたしが創作した振り付けを踊ったり、さらにはその振り付けに学生自らがアレンジを加えたりする経験を通じて、ダンスを『する』『みる』『つくる』『つたえる』の観点から多角的に学習することを目的としています」と話した。

慶大生の印象

「SFCの多くの学生は、好奇心旺盛で、様々な学問の手法を駆使し学際的に思考することがユニークですね」と町田さんは語る。

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