「大学の全てがアナウンサー業に通じていました」

そう語るのは慶大卒のTBSアナウンサー、小林廣輝さんである。現在「Nスタ」や「アッコにおまかせ!」に出演する小林さんに三田祭での経験や大学生活での思い出、現在のアナウンサー業について話を聞いた。

 

ミスターコンテストへの出場

小林さんは在学中、ミスター慶應コンテスト2015で準グランプリに輝いた。ミスターコンテストについて、「学生レベルで世間に認知される肩書を持つことで、今まで知らなかった世界を知ることが出来たり、様々なチャンスを得ることができました。」と語る。

出場のきっかけは友人の勧めだった。その後、優勝するために過去の候補者の情報を調べ上げ、戦略を練るのに3日間を費やした。さらに、「ミスターコンテストでのwebコンテンツを作る中で、分からないことを社会人の方に聞いたことが、コミュニケーションをとるきっかけになりました」と当時を振り返る。

 

三田祭での経験とアナウンサー業のつながり

ミスターコンテストへの出場時点では将来の夢は決まっていなかった。ミスターコンテストでの経験を経て、自分の仕事に使った同じ時間でも幸せにする人の人数を最大化させられる人生にしたいと考え、それを若くから叶えることのできるアナウンサーを目指し始めたという。

小林さんは「大学の全てがアナウンサー業に通じていました」と振り返る。「ミスター慶應ならば三田祭でGPを取ることを目標として票数という「評価」を獲得するには何をすれば良いのか要素分解して考えていました。たとえば、仲間を巻き込んだり、コンテンツを作ったりしなければいけない。目標を掲げて逆算していくという思考方法が今も役立っています」

 

アナウンサーという仕事

現在アナウンサーとして活躍する小林さんであるが、最も力を入れているのは、視聴者にとって自然に情報を伝えることであるという。「視聴者にとって一番心地よい声、トーン、伝え方、また動きやリズムは番組によって違うので合わせています。話の技術や言葉のチョイスも意識していますが、視聴者の頭に楽に情報が入るように意識しています。」とアナウンサーとしてのプロ意識を語る。

 

今後の展望

まずは視聴者に認知され、信頼を得ることだと言う小林さんだが、今後は実況など新しい仕事へも挑戦していきたいと語る。

 

塾生へのメッセージ

「挑戦」を大学生活のモットーに掲げサークルやミスターコンテスト、留学や起業も経験し、様々な人との出会いの中で狭き門であるアナウンサーという仕事に就いた小林さん。「好きなことを何でもやりましょう」。そう塾生にエールを送った。

 

(山本南帆)