―業務内容
 新聞やテレビと同様、読者に情報を提供するメディア業界に所属しています。ただ特徴的なのはインターネットのみを媒体としている点。ITの力を使ってメディアを刷新するとともに、IT関連の情報を提供するのが当社の方針です。
 社員の約半数が取材・編集を行う記者、3割が広告担当、そのほかは技術部や管理部などに所属しています。

―業界の雰囲気
 まだまだ未成熟な業界ですが、裏を返せば伸び代が大きいということ。先代が築いてきた過去の資産によって活動するのではなく、若い感性を生かして新しいものを作ろうとする雰囲気があります。従うべき先例がないので、生みの苦しみ・楽しみの両面を感じつつ仕事をしています。

―社風
 メディアとして公平中立な立場を取るとともに、インターネットを扱うので、元新聞記者からIT企業出身者まで、多様な人材が集
まっています。 創造的なものを生み出す必要性から、日常生活の中で仕事のヒントを得ようとする姿勢が強いのも特徴です。

―求める人材
 新しいものに対して強い興味を持ち、過去よりも未来について考えられる人を求めます。当社では、新しくよりよいものを作ることを使命とするので、未来を志向する能力は必須です。
 論理的思考力を測るために、文章の構成能力を見ます。例えば、マーケティングの分析であっても、厳密な論理の積み立てをしていかなければなりません。記者であれ技術者であれ、文章力は基本です。
 面接では当事者意識の強さや方向性を確認します。当事者意識とは、仕事に対し責任を持ち、主体的に関わろうとする気持ちのこと。
 特に当社のようなベンチャーでは、たとえ数名でも仕事を疎かにする人がいては事業の質に影響が出ます。各個人が「自分は当事者である」という意識の下で仕事に臨む必要があります。
 2010年からは多様性に富んだ新卒者の採用を目指します。在籍する学部を問わず、多様な知識や経験を持つ人材を取り入れたいと思います。

―就活生へのアドバイス
 無用な不安を防ぐために、収集した情報を冷静に整理・分類してほしいと思います。また「何であれば自分は当事者意識を持てるのか」を今一度確認することで、自分に合った企業選びは成功するはずです。
 学生としての「好き」と、仕事としての「好き」が異なる場合も多いと思います。就職活動は、今までの消費する側から提供する側へと視点を切り替えるのに絶好の機会です。就活中に社会を学んだ上で、満足のいく企業選択をしてください。

聞き手=小柳響子