TVと書籍での可能性を語る

第32回理工学部人間教育講座が今月8日、日吉キャンパスで開催された。
今回はNHK大型企画開発センター専任ディレクターである高木徹氏が「TVと書籍の両刀使い~二つの戦争広告代理店~」をテーマに講演した。
高木氏は、ディレクターとしてTV番組の製作に携わるだけでなく、その取材をもとに作家として書籍を執筆するという、2つの顔を持つ。00年にはNHKスペシャル「民族浄化~ユーゴ・情報戦の内幕」の制作を担当するとともに、同番組の取材をもとに『ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争』を執筆した。
高木氏は「現実にあるもの」を題材にすることにこだわりを持つと話し、自身の表現者としてのエゴやそれについての集団内での折り合いについて、常にやりたいことを明確にすることの大切さを話した。
最後に高木氏は学生へ新聞を取ることを勧め、意図的に情報が発信されていることを意識しつつ、それを楽しむ重要性を語った。
講演の中で高木氏はディレクターとしての考え、仕事をするこつなども紹介した。講演後は様々な学部、学年の学生からの質問が後を立たなかった。