《MITASAI REPORT-2022》慶應カメラクラブ 写真世界への誘い

三田祭2日目の11月21日。院校舎の二階ロビーでは、慶應カメラクラブ(以下、KCC)による展覧会が開かれていた。三田キャンパス中が熱気に溢れる中、一面に写真世界の広がるこの空間は静寂に包まれていた。

 

入り口の様子

私が到着したのは16時。遅めの時間帯ではあったが、展覧会には人が続々と足を運んでいた。素早く作品を見て回る人、じっくり時間をかけて作品と向き合う人、作品について直接部員に尋ね熱心に鑑賞する人など、それぞれが多種多様な楽しみ方をしていた。昨年度に比べ倍増したという作品の数は圧倒的で、部員たちが写す世界には一人ひとりの個性と想いが込められていた。

写真はどれもが美しく、魅力的で目を奪われた。哀愁漂う作品や情熱的な作品、幻想的な作品もあり、中には自らの思い出を懐古させるようなノスタルジックな作品もあった。

壁一面に展示されている写真

今回の展覧会のタイトルは『ラフでタフなオムニバス』展。“オムニバス”とは、複数の作者による独立した作品を組み合わせ、一つにまとめたもののことを言う。それでは“ラフでタフ”とは一体どういうことなのか。KCC三田祭係代表の浅井岳さん(文3)に聞くと、個々人の姿勢の違いをなんとか上手く表現できないものかと模索した末に生まれたタイトルだ、と話してくれた。なるほど、部員たちの写真に対する姿勢は一様ではない。本気で取り組む部員もいれば、気楽に写真を楽しむ部員もいるのだ。「個人の世界観を否定せず、同時に、一つのコミュニティー(サークル)として一体感が出ればと思ったのが今回(この展覧会を企画した)きっかけです」とも浅井さんは述べていた。

三田祭係代表の浅井岳さん(文3)

 

また昨年度の展覧会では、撮影者のインスタグラムを見ることができるように作品の下にQRコードが貼られていたようだが、今回はなかった。理由を伺うと、一部の部員はインスタグラムの公開を嫌っており、統一性が取れないと判断したため、今回は取りやめたという。私個人としては、撮影者と観客がつながるための何かしらの手段が欲しいと感じたので、今後の工夫に期待したい。

この展覧会は、三田祭期間中の20日から23日にかけての4日間、開催されている。興味のある方は、ぜひ訪れてみてはどうだろうか。写真の世界があなたを待っている。

 

(堀内未希・髙梨洸)