22卒上位就職先企業ランキングの公開(7月7日)に伴って、本紙は三田学生部就活・進路支援担当の八木氏を取材した。コロナ禍であっても塾生の内定率は98.9%と高水準で、概して堅調だ。こうした強さの一因には、塾生の「学生生活と就活のバランスの良さ」があるという。

コロナ禍でも堅調

3年次からコロナ禍を経験した22卒だが、就活結果に大きな影響は見られなかった。厚労省の内定者状況調査では、就職希望者を母数とした内定率が95.8%であるのに対し、慶大は98.9%と高水準を叩き出した。
また、卒業時に提出される進路届の集計では、21卒と比較して就職者(72%→72%)、進学者(16%→16%)、その他(12%→12%)と、いずれも割合に変化はなかった。

人気業界は金融・保険と専門・技術サービス

公開された全学部研究科のランキングでは、2位のアクセンチュア、3位がPwCと、コンサル企業の人気が目立つ。しかしながら、「前年度と比べコンサルの人気が急上昇したという認識はない」と八木氏は語る。
「以前は金融一強だったが、ここ5年ほどメガバンクは採用数を減らし続けている。それと反比例的にコンサルへの就職者は増加し、近年は金融・保険業と専門・技術サービス業のツートップという構図がある」

 

慶大2021年度 全学部・研究科の上位就職先

 

24卒夏の過ごし方

夏季休暇を迎えるにあたって、24卒は何に取り組むべきか。
八木氏は、「まずはインターンを見繕ってみては。ESや面接を初体験する機会としてもよい」とした上で、「敗因分析は必要だが、選考に落ちても落ち込むことはない」と強調する。
選考上の優遇が用意されているようなインターンでは、採用枠が少ないため場合によっては本選考よりも高倍率になる。こうした状況では、「例え落選しても当然と考えてよい」という。

 

「ガクチカ=インターン」に注意

他方、「取り組むことがインターンばかりになってしまうのも問題」と警鐘を鳴らしている。ガクチカがインターンでは他の学生との差別化が図れず、目先の就活だけに囚われた人という印象を企業に与えかねない。それよりも、学生生活の中で自分が「これ」と思ったことに取り組んだ学生の方が成長し、評価も付随する。
「最近では、インターンを優先してゼミに入らない学生が増えているように感じ、残念だ。ゼミやサークル、アルバイトはいずれも学生ならではの経験。これらと就活のバランスの良さこそ塾生の魅力と捉える企業もある」

学生生活の充実を

昨年まではコロナ禍での行動制限を考慮し、高校時代の経験でも企業は等しく評価してくれた。しかし、配慮は薄れつつある。「24卒は、これからの半年でも学生生活の充実に努めてほしい」と語った。

 

(和田 幸栞)