12月13日~21日に塾生代表選挙の投票が行われる。初出馬のNo.1の小幡規之(法3)と再選を目指すNo.2の山田健太氏(総2)の2名が立候補した。

各候補とも3つの公約を並べ、熱い選挙戦を繰り広げる。小幡氏は①サークル活動の支援②不祥事に対する更生委員会の設置③塾生の意見を「聴く」。山田氏は①各種開館時間の延長等、制限の緩和及び福利厚生の強化②新歓制度をより整備し、サークルやゼミ等のコミュニティへの参加をサポート③財務支出を簡易化させ、必要な場所に柔軟さを持って交付金で支援。

塾生代表とは、塾生の自治組織かつ代表組織である「全塾協議会」の代表として、塾生の意見をまとめより良い慶應義塾及び塾生生活を目指す存在だ。例えば、塾生や所属団体などの意見を集約の上、月ごとの定例会による議会での審議を通じ、予算案の調整など塾生の福利厚生に資する。また塾生代表は、唯一公選によって選ばれた者として、議会の決議に対する拒否権を有し、議会の意思決定の最終的な是非を判断できる。加えて、塾生代表の承認の下、議会の議決を待たずに所属団体が活動することも可能だ。

小幡氏の公約解説によれば、2021年度に行われたユーチューブ上での新歓説明会の広報力不足への認識の下、広報力の底上げと対面での新歓活動への意欲を示す。サークルの活動制限への支援は、当選後、ヒアリングを基に具体的な対策を行っていく考えだ。更生委員会の設置に関しては、従来通り、処分の対象となった団体の自己再建に任せるのではなく、当委員会と一体となった再建とそのプロセスの情報開示、及びそれにより二度と不祥事の起きない慶應義塾を目指す。また3点目に向けては、1年に2度の全団体代表者との1対1の面談、小幡氏のジーメールの開放や月毎のインスタグラムでのライブ配信を通じた塾生の意見募集といった具体策を掲げる。

小幡規之候補

一方山田氏は、前年度の①活動支援面②広報面③予算面の公約を引き継ぎ、より具体的な提案を示す。同氏の前年度公約は、①形態を問わない新歓環境の整備とゼミや団体の内容と所属先周知によるコミュニティ参加へのサポート②義塾と協力した履修方法の変更等の発信や塾内団体の不正にまつわる経緯等の公開による全塾協議会を含めた慶大全体の広報の透明化③オンラインサービスなどへの課金支援と要望に応じた機材の購入と手貸し出しといった、現状に即する用途の財源支出の認可による団体と人への金銭面支援、であった。

争点は、前年度塾生代表の動向と有権者の実感的評価、及び塾生生活や福利厚生の具体的展望とその実効性となりそうだ。

山田健太候補

両氏の抱える塾生代表選挙への懸念点として、投票率の低迷がある。ここ3年は10%強で推移。19年度においては投票率7・9%で、再投票が行われた(投票率は16・2%)。

塾生一人一人が納める自治会費(750円)と予算規模2000万円の行方を担う全塾協議会と塾生代表と我々は、切っても切り離せない関係にある。

(小野寺陽大)