2021年慶應ボーイコンテストのファイナリストが記者として、ミスターコンテストに出場したOBを取材するこの企画。今回はNo.5の小林柾慶さんが、2018年ファイナリストの三浦拓巳さんに話を聞いた。

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10月某日、2018年度ミスター慶應ファイナリストの三浦拓巳さんをインタビューした。三浦さんは2020年度に慶應義塾大学文学部を卒業、現在は一般企業でアパレルのSNSマーケティング分野で活躍している。つい最近にも大きなプロジェクトを成功させ、乗りに乗っている三浦さんにミスター慶應を始めとし、将来の展望まで話を聞いた。

 

三浦さんは、受験勉強を頑張れた原動力はミスターコンであったと語るほど、高校生の時から慶應のイケメンたちに憧れていたそうだ。女子率の高い文学部に入学したということもあり、自分に自信を持てず、ミスターコン出場を諦めかけたが、大学3年生の際に先輩の推薦によって出場を決意。ミスターコンに出場するという夢をつかみ取った。ミスターコンの活動に100%を懸けていたと三浦さんは言う。他のファイナリストより一分一秒を無駄にせず、SNS更新や配信など出来ることを全てやりつくした6か月間だったと。

 

そんなミスターコンの活動の中で、人の心を動かす経験を出来たと語った。

「1人の大学生としてではなく、1人の人間として、積極的な発信を行い、その結果たくさんの固定ファンがついてくれた」

 

また、コンテスト期間中に作り上げた関係性も今の自分を大きく支えているそうだ。ファイナリスト、運営、ファンの方々など三浦さんが自分自身を開放し続けたことで、人々も引き付けられたのであろう。そんな数々の出会いの中でも人生を変えた出会いがあるらしい。

 

2016年ミスター慶應グランプリの川口潤さんとの出会いだ。ミスターコンの活動で苦しんでいた際に出会った川口さん。同じミスターコン出場者ということもあり、色々な相談事をし、自らの活動の軸を思い出し、楽しい活動が出来る様になった。ここで三浦さんは現在の仕事にも通ずる、SNSマーケティングの可能性を見つけ出した。

 

コンテストも終わり、就職活動に直面した大学3年生の冬。もともと広告業界に興味を持っていた三浦さんだが、就職活動は苦難の連続だったという。就活生の時期に全ての企業を知れるわけではなく、その時々のベストな選択肢を取ることが重要であると語る。例えその選択が失敗となってもその後の頑張りが自らのキャリアを築いていく礎となるそうだ。大手企業からベンチャー企業への大きな舵切りを行った三浦さん。そんな三浦さんだからこそ、入社後の頑張りが過去の自分に意味を持たせることを知っているのかもしれない。

 

将来的には経営者となって、困っている企業を助ける存在になりたいという。アパレル業界はコロナウイルスを契機に大打撃を受けたが、徐々に回復しつつある。SNSマーケティングなどで成功している三浦さんは自社を大きな成長へと導いた。ミスターコンでの成長を糧に三浦さんは更なる挑戦を続けていく。

 

(小林柾慶)

 

 

※本記事はファイナリストの皆さまの個性を尊重し、ほとんど内容の修正を加えておりません。