新型コロナウイルスの影響を受け、就活に漠然とした不安を抱いている22卒の慶大生は多いのではないだろうか。そんな慶大生に塾新が有用な就活情報を届けるべく、キャリタス就活さまの協力のもと、塾新現役部員22卒の就活相談オンライン座談会を4回にわたって開催していく。今回は最終回となる第4弾。

8月から約半年にわたって駆け抜けてきた連載も今回で最終回。本選考が解禁された今だからこそ意識したいことや納得して就職活動を終えるために今何をすべきかをキャリタス就活の皆さま(キャリタス編集長の鈴木一史さん、キャリタス就活企画部の杉原真理子さん、向当満さん)に聞いた。

慶大生のAさん(文学部3年)、Bさん(法学部政治学科3年)、Cさん(法学部政治学科3年)、Dさん(法学部政治学科3年)の4名が座談会に参加した。


 

就活でのメンタル管理の仕方

Q:本選考が始まってからのメンタル管理はどのようにすればよいでしょうか。

鈴木:選考に落ちてしまったときに「落ちた」と思うのではなく、「相互にマッチしなかった」と捉えるようにしましょう。企業側から見てその学生さんがアンマッチだと思ったから不採用になっているわけで、もし自分を偽ってその企業に入ったとしたら永遠にそのまま自分を偽り続けることになってしまいます。普段の姿で臨んで受け入れていただける企業に皆さんきっと出会えますので、「この企業とは合わなかっただけだ」と振り返ってください。自分に合う企業というのはそんなにたくさんありませんので、自分に合う企業と出会うまでが就活です。

杉原:就活では自分自身のメンタルケアの観点は非常に重要です。見ていると真面目に準備や就活を行っている学生さんは気持ちが疲れやすいと感じます。企業から来る連絡くらいはチェックしつつ、何もしない日や好きなことをする日を作ってメリハリのある生活をするというのも大切です。選考で落ちてしまったときに自分一人で抱え込むのではなく、友達やアルバイト先の人など話せる第三者がいるといいですね。

 

鈴木:これから就活で様々なことが起きますが、自分で自分のことを否定しない限り、誰も皆さんのことを否定することはできないので安心して取り組んでください。

 

Q:面接で落ちてしまったときに、どの程度振り返りをすればよいでしょうか。

鈴木:落ちた理由が明らかにされないので「ああいうふうに言ったら受かっていたのか」ということを考えるのではなく、伝えたいことを相手に伝えられたか、言葉の使い方に誤りがなかったかどうかという基礎的な点を振り返りましょう。

杉原:確かに、時には「しょうがない」と思うことも大切ですね。

鈴木:その会社で良かったかどうかの答え合わせは20年後から30年後なので、たとえ希望していなかった会社に入ったとしても結果として素晴らしいキャリアの始まりになることは十分可能性としてあります。どんな状況になったとしても、答え合わせはまだまだ先で方向転換も何度もできますので、安心して楽しんでください。