質疑応答

 

前田候補に対して

Q:塾生代表を上部7団体から交代制で選出するとのことだが、塾生代表が所属する団体が不祥事を起こした場合、罰則等に忖度が生じる危険性があるのではないか。
A:現状としても、何かしらの団体に所属している方が塾生代表を務めているため、そのような危険が生じる可能性はないと考えている。しかし、そのような指摘は真摯に受け止める必要がある。私自身、透明性を高めるため、塾生代表選挙に当選した場合は所属している「経済新人会」を辞める予定だ。

Q:全塾生に被選挙権が与えられないのは民主主義的ではないのではないか。
A:その意見は仰る通り。ただ、上部7団体に所属するモチベーションの増加につながると前向きに捉えている。

Q: 直接選挙権を奪ってしまうと、上部7団体とその他の塾生とで溝が生まれてしまうのではないか。
A: 確かに乖離は避けられないと感じている。しかし、毎年不正疑惑が生じたり、投票率が低下したりしている現状よりは良い方向に傾くと思う。

Q: 塾生代表がリコールされた場合の対応について、どのようにお考えか。
A: 塾生代表だけで決められる話題ではないので、全塾協議会とも協議を重ねた上で決定したい。リコールされた場合、塾生代表選挙の復活も可能性としてはあると考えている。

Q: 「不祥事から学生を守る党」は、不祥事が起こることを前提としているのではないか。不祥事を無くす根本的な解決にはならないのではないか。
A: 不祥事を防ぐ方法はないと考えている。しかし、不祥事が起きた後の対応には改善の余地がある。社会貢献活動を通して、慶應義塾の社会的品格を貶めないようにすることが重要。

Q: 上部7団体のみから塾生代表を選出するにあたって、全塾協議会の構成を見直す予定はあるか。
A: 全塾協議会が現在の体制になってから10年以上が経過している。学生団体の中立性も含めて、あらためて見直す必要がある。

 

若林候補に対して

Q: SFCはプリンターが無料で使える分少し学費が高いとのことだが、日吉や三田キャンパスでもプリンターの無料化を実施した場合、学費が高くなる可能性はあるか。
A: 自治会費の内訳をどのようにするかという問題。分配に不満を持っている塾生がいるのであれば、印刷代として徴収することも可能性としてはある。

Q: 予算を切り詰めるアテはあるのか。
A: 現在の一人750円の自治会費は50年以上前に決められたもの。この自治会費を値上げして財源を確保するやり方を考えている。

Q: 目安箱に寄せられた意見に対して、どのように対処するのか。
A: 学事と交渉できる立場を利用して、厳正に対応したい。寄せられた意見はすべてSNSで公表し、賛同が多ければ実行したい。

 

椎木候補に対して

Q: webページはコストを安く作成できるとのことだが、静的ページに限るのではないか。keio.jpのような動的なページでもそれは可能なのか。
A: やはり企業にとって“慶應の履修登録画面を作成した”ということは大きなメリットになるはずだ。それを鑑みて、安いコストでの作成を交渉することは可能だと考えている。

Q: 履修登録画面の作成を外部企業に依頼する場合、自治会として特定の企業へ委託することへの反発が起こりえるのではないか。
A: それはないと考えている。

Q: 塾生自治を広く伝える際、SNSは利用者の多いものに絞るのか。
A: いろいろなものを利用すべき。たくさんのツールを使って並行で配信したい。

Q: 性犯罪対策本部について、どのように法務面を整えるつもりか。
A: すでに相談窓口を持っており、法務面でもプロフェッショナルな外部団体と手を組むことを予定している。また法務面を整えるだけが心のケアにつながる訳でもない。気軽に相談できる機会を用意することが大切だと思う。

Q: 起業家養成講座に関して、塾生代表という立場で行う必要があるのか。
A: 塾生代表という立場でないと実現が難しいと感じている。また、慶應では起業が積極的に推し進められていない。選択肢の幅を増やすためにも意味がある活動だと思う。

Q: 椎木さんの公約である「起業家養成講座」や「性犯罪対策本部」は椎木さんだからこそできることではないか。継続して実行できるのか。
A: 会社経営を通じて事業の引き継ぎのノウハウは養われている。自分が離れたあとも組織がワークするような体制は整える。

Q: 性犯罪対策本部を大学内部でやる意義は何か。
A: 内部の寄り添ってくれる学生と、外部のプロフェッショナルな意見とを合わせて、より良い相談窓口が設置できると思う。

Q: 起業家養成講座の具体的な内容は何か。
A: 講演会やワークショップを行い、学生と企業が対話を重ねて起業インテンシブを高められるような講座にする予定。

 

最後に

前田「28日まで投票期間がある。候補者3名の内、どなたが塾生代表に最も相応しいかしっかりと評価してほしいと思う。私には時間と体力があるので、就任した暁には頑張りたいと思う」

若林「今回が2度目の立候補になる。2度も立候補したことは、より良い慶應義塾を創っていきたいという決意の表れだと感じてほしい。前田さんも椎木さんも、慶應義塾をより良くするために立候補してくれた。非常に嬉しく思っている」

椎木「前に立つ人間として批判されるのは仕方がないこと。塾生からの意見を真摯に受け入れたい。3人の話を聞いた上で、どの候補者が良いかしっかり選んでほしい。落選する2人に対しても、慶應義塾をより良くするために奮闘していたことを評価していただければなと思う」

 

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《特集》塾生代表選挙 2019春