昨年10月、安西塾長から「慶應義塾のオープン&グローバル戦略(案)」が示されたのを受け、4月1日から、これまでの学事センター、学生総合センター、国際センター、日本語・日本文化教育センター、教職課程センターの職員部門を一つに統合し、「学生部」が発足した。
以前より組織の再編について議論はあったものの、実現には至っていなかった。この戦略(案)ではオープンでグローバルな学塾を目指しており、達成のための一つの方策として、「学生部」設置による「教育・塾生生活支援体制」の充実を図ることを掲げている。
今回の統合により、一つの窓口でサービスを受けるワンストップサービスの実現を目指す。また、これまで国際センターでサービスを受けていた留学生も、日本人学生と同じ窓口で対応を受けることができる。
各キャンパスでの名称は、総括となる三田は学生部、日吉は日吉学生部、信濃町、矢上、芝共立は学生課となる。元からサービスが一本化されていた湘南藤沢キャンパスでは、変更はない。
日吉キャンパスでは、今月から各事務室が独立館の新事務室に移転する。三田キャンパスでは、来月から南校舎の建て替え工事が始まるため、それに伴い、学生総合センター・国際センターはプレハブ、学事センターは大学院棟1階へとそれぞれ今月から来月にかけて移転する予定。
混乱を回避するため、当面は便宜的に旧組織名を使用、あるいは、新旧組織名の併用がされる。各キャンパスにおける事務室の名称は、順次変更されるが、三田キャンパスの移転後の事務室名については、検討中である。
「学生部」の設置が正式に決定したのは3月下旬のことであり、まだまだ残された課題は多く、様々な準備が不足しているのが現状。HPで発表したのみでは「学生部」の名前が浸透しておらず、掲示物などを追々制作する予定だという。
三田キャンパスでは2011年に新南校舎が完成するまで、学事センター学生総合センター、国際センター等は別の場所に分かれて業務を行わざるを得ず、実質的な「学生部」のサービス開始までは、まだまだ時間がかかりそうだ。