塾生新聞の未来を探る メディアコム所長 大石 裕教授

1956年生まれ。1979年3月、慶大法学部政治学科卒業、1985年3月、慶大大学院a法学研究科政治学専攻博士課程修了、財団法人電気通信政策総合研究所研究員、関西大社会学部専任講師、助教授などを経て、現在、慶大法学部政治学科教授、メディアコミュニケーション研究所所長。
1956年生まれ。1979年3月、慶大法学部政治学科卒業、1985年3月、慶大大学院a法学研究科政治学専攻博士課程修了、財団法人電気通信政策総合研究所研究員、関西大社会学部専任講師、助教授などを経て、現在、慶大法学部政治学科教授、メディアコミュニケーション研究所所長。

―塾生新聞は今年で40周年を迎えます。
おめでとうございます。塾生新聞は塾生のころから読んでいました。当時、塾内に学生新聞は3紙あり、塾生新聞は最も政治に距離を置き、中立的な立場をとっていたと記憶しています。その距離の取り方が塾生新聞の強みとなり、発行部数でも読まれ方でも現在の義塾を代表する学生新聞になったのでしょう。
―ネット隆盛の時代にあって、塾生新聞を紙で発行する意味はあるのでしょうか?
新聞には一覧性、保存性、簡便性など、ネットにはない利点があります。しかし、これらの利点は一般的な日刊紙が発揮するもの。塾生新聞のような月刊紙ではあまり関係ない。内容は紙でもウェブ上でも大差ないでしょう。
しかし、今、塾生新聞のホームページにアクセスがあるのは、紙の塾生新聞があるからこそ。認知度を上げ、多くの塾生に読んでもらうためには、やはり紙で発行する必要があると思います。
―今の塾生新聞を見て感じることは?
学生のやることは何でもそうですが、塾生新聞も作り手と読者の間にかなり温度差があると思います。しかし、それを気にする必要はありません。もっとわがままに主義、主張、趣味を打ち出して良い。今は、「読まれよう」とするあまり塾生に迎合しすぎているように感じます。
―具体的にはどのようなことを心掛ければいいのでしょうか?
「塾生に訴えたい」というジャーナリスト的な使命感を大切に。サークルとして、内輪で楽しむような記事も見受けられますが、そのような部分は圧縮しないと質の高い読者を失いかねない。
山食でカレーを食べている間に読まれ、食べ終わった後捨てられるような新聞に留まるのか、電車でもう一度読み返そうと思わせる新聞を目指すのか。たとえ数は少なくとも、後者のような読者に向けて情報を発信するべきだと思います。
―今後の塾生新聞に期待することは?
年11回発行しているなら、その内3回は論説特集として思いきり硬派にしてみるとか。それで息が詰まるというなら、それこそウェブ上でサークル的な企画を打てば良い。メリハリをつけ、工夫することが大切でしょう。
―ありがとうございました。