秋の早慶戦。今月末に行われるこの伝統の一戦を心待ちにしている人は多いだろう。しかし、慶大と早大が戦う場は、野球だけではない。スポーツだけでもない。慶大と早大の学園祭テーマソングを競う、「テーマソング早慶戦」をご存知だろうか。

テーマソング早慶戦は、投票によって早慶どちらの曲がより人気があるか争う企画だ。投票はTwitter上で行われる。

先月25日、第59回三田祭オフィシャルソングが発表された。選ばれた曲はTHE DRYの「VICTORY」だ。優しい曲調が多かった今までのオフィシャルソングとは異なった激しい曲調で、がんばる塾生たちの姿にはまる直球の応援ソングだ。

「VICTORY」は三田祭のウェブサイトで聴けるほか、LINE MUSICでも配信されている。今月末には、この曲をBGMにした三田祭のPVがYouTubeに公開される予定だ。映像には校内で撮影された「VICTORY」の演奏シーンも使われる。

また、三田祭最終日の来月26日の11時20分から、メインステージにてTHE DRYのライブが行われる。オープニングゲストとして、昨年のオフィシャルソングを歌ったNiclosも登場する。

三田祭オフィシャルソングは塾生を一人以上含むバンドであれば応募できるのだが、THE DRYはメンバー4人全員が現在2年生の慶應ボーイ。さらにそのうち3人が系列高校出身だ。ライブ開催やさまざまなオーディションへの出場など、精力的に活動を続けている。

もともと「VICTORY」は、剣道に打ち込んでいる友人の応援のためにメンバーが作った曲だ。その曲調や歌詞が三田祭に関わり汗を流す人々の姿にも重なるとして、この曲をオフィシャルソングに応募した。

今回、三田祭オフィシャルソングの「VICTORY」と対決する早稲田祭テーマソングはsproutの「閃光華」だ。早稲田祭のキャッチコピーである「その一瞬に華ひらけ」にぴったりの、学園祭らしい爽やかな曲である。

テーマソング早慶戦は今月20日から開催される。三田祭と早稲田祭のTwitterアカウントにそれぞれ動画が投稿され、そのツイートへのリツイートや「いいね」をより多く獲得した方が勝者となる。

投票期間は今月20日から27日の1週間。野球の早慶戦1日目に合わせ、今月28日に結果が発表される。

まだ「VICTORY」を聴いたことがないという人は、この機会にぜひ聴いてほしい。そして、テーマソング早慶戦に参加すれば早慶戦気分も三田祭気分も盛り上がること間違いない。

初開催であった昨年は負けてしまったテーマソング早慶戦だが、今年こそ勝利を手にすることはできるだろうか。
(新山桃花)