慶應会員制のクラブ 卒業後もつながりを育む

銀座BRBの入り口ではペンマークが迎えてくれる
銀座BRBの入り口ではペンマークが迎えてくれる
義塾の特徴として、他大学と比べると卒業後もつながりが深いことが挙げられる。では、どのような場所で塾員同士はつながりを深めているのだろうか。
塾員同士の交流と言えば、一般的に有名なものは三田会だ。数多の三田会のうちの一つに、東京・帝国ホテルの地下1階に常設の倶楽部ルームを持ち、会員同士の交流を行う「東京三田倶楽部」という三田会がある。
会員になる資格は、65歳以下の塾員であること。また、会員2名による推薦が必要だ。会員数は現在1000人を超える。
「全会員がなんらかの委員会に所属するなど、東京三田倶楽部はあらゆる面で、会員の積極的な参加による自主運営によって成り立っています」と広報委員長の星野巖氏(昭51卒)は語る。「毎月行われる木曜例会をはじめとし、誕生会、スポーツ観戦や、会員も家族を連れてきて参加する農業収穫祭や餅つき大会などさまざまなイベントが、会員の手によって企画されています」
代表理事の飯田浩一氏(昭59卒)は「伝統的に慶應義塾は卒業後もつながりが強い大学ではあるが、中でもこの倶楽部は会員同士がとても仲が良く、第2の学生生活を謳歌できるように思う」と話す。「塾生よりも塾員としての時間の方が長い。この倶楽部に自由時間の軸足を置くと、仕事や世代、塾生時代の所属とは別の新たな仲間との出会いがあります」と語った。
一方、銀座の一角に塾員限定の会員制クラブがある。「KEIO Alumni Club銀座BRB」だ。代表の野田和敬氏(昭55年卒)にお話を伺った。
BRBはブルーレッド&ブルーの略称で、塾の象徴である三色旗の色に由来している。このクラブは塾員の、塾員による、塾員のためのクラブだ。そのためBRBは塾員及び塾教職員を対象としたメンバーズ制を採用しており、会員数は現在3000人を超える。
「創設以来、お客様に喜んでいただけるよう、最高のおもてなしを心掛けています」と野田代表は話す。入口には歴代の塾長の写真が飾られており、会員を迎えてくれる。壁には三田の旧図書館の絵画などが飾られ、料理はペンマークが入った食器で提供される。このようなこだわりは塾員をノスタルジックな気分にさせるそうだ。「BRBは義塾と塾員とのパイプ役を果たす飲食店として作られた。塾員同士の交流、相互啓発や社会活動における協力体制を育む場として利用されている」と野田代表は語る。
会員である高橋淳夫氏(昭39卒)は「銀座BRBは塾員の仲間の集まる倶楽部なので、塾の話が気兼ねなくできます。私はBRB内の同好の慶釣会に所属していますが、老若和気あいあいとした雰囲気で釣り大会をしたり、BRBで集まっては釣り談義に花を咲かせています。居心地がすごく良いです」と話してくれた。
在学中は塾生同士が集う場としてクラスやサークルなどが挙げられるが、卒業後も、義塾との絆を大切にできる場所がある。塾員生活をより楽しいものにし、社中のつながりを感じるために、東京三田倶楽部や銀座BRBの会員になってみるのも面白いかもしれない。
(工藤玲奈)